投資

ハワード・マークス 成功には戦士でないといけない:ハワード・マークス
2020年3月31日

オークツリー・キャピタルのハワード・マークス氏のCGTNインタビュー第3弾: 投資におけるメンタルの重要さについてさらに語られている。


私、ブルース(・カーシュ共同会長)、オークツリーにこの成功をもたらした要因の1つは、私たちが戦士だっただからだ。
感情を抑え、分析的で、危機においても素早く行動できたからだ。・・・
私が後悔することがあるとすれば(危機の)間にもっとアグレッシブになれなかったことだろう。

マークス氏がCGTNインタビューで、自分たちを「戦士」と呼んだ。
物理的な体力の勝負ではないのにこういったのは、投資が多分に内面の戦いであると考えるためだ。
(もちろん、オークツリーの人たちが能力面で優れていることが前提なのだろうが。)
マークス氏は、感情が人間の本性の一部だとし、どうすれば抑えられるのかわからないとしたものの、他の人と同じ感情にとらわれていたら、他の人よりうまくふるまえないと言った。
とりわけ、市場心理がいずれかの極端に振れた時はそうだ。

マークス氏は、経済・市場がサイクルを繰り返すことを固く信じている。
過去51年間6回の大きな経済・市場サイクルを経験した結果得た信念だ。
経済・市場で良い状況が長く続くと、楽観が行きすぎるようになるという。

『たぶんもうサイクルはなくなったんだ。
永遠に上げ続けるんだ。』
もちろん、その時こそが下落の確率が最大になる。
不幸にして今私たちはそれを目の当たりにしている。

マークス氏は、超低金利の中で投資家がリスク資産への投資を迫られていたと解説する。
市場は上げ続け、楽観に支配されていたが、2月19日から心理は反転したのだという。
「心理は楽観から悲観へ、確信から幻滅へ」と転換し、大きな痛みをもたらしたと指摘する。

このインタビューの面白い点は、投資家の心理面をクローズアップしている点。
マークス氏の少年時代にもスポットライトを当て、同氏の人格形成を理解しようとしている。
マークス氏は、いくつか重要なことを挙げている。
さまざまな分野の読書、様々な人との会話、そしてギャンブルだ。

もう少し具体的には、1つが日本の研究。
マークス氏は、日本の無常観から学んだことを語った。

基本的には、永遠に続かないものを言ったものだ。
変化する本質、制御の難しさ、川は曲げられない。
これが私に、制御しきれない、知識の外にあるものが存在すること、それに効果的に対処するカギを教えてくれた。

もう1つはギャンブル。
ギャンブルは不確実性・リスクにどう対処するかの練習になるとして、投資家にとって有益と話している。
この点については1月の「メモ」で詳しく説明されていた。

オークツリーは米企業として初となる中国における独資によるディストレスト債務運用者のライセンスを得ている。
マークス氏は、中国、アジアへのコミットを語っている。

アジアは今後10年ほど世界経済の成長の中心になるだろう。
アジアで事業を行わなければいけないし、そう願っている。


-投資
-,

執筆:

記事またはコラムは、筆者の個人的見解に基づくものです。記事またはコラムに書かれた情報は、商用目的ではありません。記事またはコラムは投資勧誘を行うためのものではなく、投資の意思決定のために使うのには適しません。記事またはコラムは参考情報を提供することを目的としており、財務・税務・法務等のアドバイスを行うものではありません。浜町SCIは一定の信頼性を維持するための合理的な範囲で努力していますが、完全なものではありません。 本文中に《》で囲んだ部分がありますが、これは引用ではなく強調のためのものです。 その他利用規約をご覧ください。