投資

心配することはない:ジム・ロジャーズ
2020年10月3日

ジム・ロジャーズ氏が「心配することはない」と繰り返しているが、その心配の内容がなんとも逆説的で、大いに心配を掻き立てる。


今でもほとんどのコモディティはリスペクトされてないさ。・・・
でも心配することはない。

ロジャーズ氏がStansberry Researchのインタビューで、コモディティについて話している。
同氏はコモディティの価格指数、ロジャーズ国際コモディティ指数(RICI)の考案者としても有名だ。

ロジャーズ氏は、コモディティに対して弱気になる必要はないと話す。
今後コモディティが買われる材料が揃いつつあるからだ。

特に、現在貨幣が増発されているように貨幣が増発され続けれるならね。
特に、経済が壊れ、誰も仕事に出かけられないならね。
今でこそ需要が減り供給も減っているが、最終的には、貨幣増発が続くなら需要は戻ってくる。

実質的なヘリコプター・マネーで企業や家計にお金がばら撒かれている。
しかし、コロナウィルスで経済はストップしている。
かつてのようにモノを作ることもお金を使うこともできない。
貨幣増発とバラマキが続く限り、いつか人々がお金を使えるようになれば需要は戻ってくる。
その時、供給も同じように戻っているだろうか。
戻らないなら需給のバランスが変わり、インフレの世の中が来る。
もちろんこれはコモディティにプラスだ。

ロジャーズ氏は、従前どおり、金・銀について強気スタンスだ。
かなり以前から金について1オンス1,000ドルを割れば買いたいと話していた。
しかし、相場の変化を読み取ったのだろう、2019年夏、目標価格を待たずして買いをスタートさせた。
それが、近時ではペースを落としている。
インタビュー当日も金・銀を少額買ったと明かしているが、たいした額ではないという。

どんなに想像力をたくましくしても本格的に飛び込むつもりはない。
でも、来年・再来年にかけてもっとたくさん金・銀を買うつもりだ。

今は一休みということのようだ。
再び上昇が始まるには、大口投資家、多くの投資家の参入が必要であるとロジャーズ氏は言う。
そして、そうなると力強く予想している。

市場の特徴の一つは、動きがあるまで買いたがらない人が多いことだ。
それはあなたの考える投資法ではなく、安値で買おうと考えているだろう。
でも多くの人は動くのを待って飛び込むのが好きなんだ。
心配はいらない。
彼らは来る。
心配はいらない。」

ロジャーズ氏は、株式市場の大きな調整が近づいているのか尋ねられると、いつもの話術でかわしている。

私が世界最悪のマーケット・タイマーなのは知ってるだろう。
ポーター・スタンズベリー(Stansberry Research創業者)に聞いてくれ。・・・
彼らはたくさんのことを知っていて、優れている。
私はそうじゃない。

この回答には3つの意味がある。
1つは、投資家はマーケット・タイミングが可能などと考えてはいけないというアドバイス。
もう1つは、ロジャーズ氏が本当にタイミングを見計らうのが下手ということだ。
サービス精神の旺盛な同氏は、尋ねられるままにタイミング付きの大胆な予想をすることがある。
しかし、もちろん、そうした予想がタイミングまで含めてピタリと当たることはめったにない。
そして3つ目は、ロジャーズ氏が自身を客観視できているということだろう。


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