投資

ハワード・マークス 強気相場の3段階で起こること:ハワード・マークス
2021年2月10日

オークツリー・キャピタルのハワード・マークス氏が、久しぶりに市場サイクルについて詳述し、現在投資家が置かれた状況を解説している。


わたしが1970年代に学んだ最も賢いこと、聡明な投資家が教えてくれたのは、強気相場には3つの段階があるということ。
第1段階では、少数の先見の明のある人たちが改善しうると信じるようになる。
第2段階では、みんなが改善を知る。
第3段階では、みんな永遠に改善すると信じる。

市場サイクルを極めたマークス氏がインドETで、強気相場の3段階について話している。
第1段階では「聡明な人」がバーゲンを楽しみ、第3段階では「愚か者」が高値掴みをするという。
もちろん、問題となるのは、今がどの段階なのかだ。

間違いなく第1段階ではなく、おそらく第2段階でもない。
第3段階かもしれないことを用心しないといけない。

しかし、現在投資家を取り巻く状況はそう単純ではない。
コロナ・ショックによる経済への打撃はかなり独特の性質を帯びている。
経済と市場のサイクルの連動性がいつもとは少し異なっている。

「同時に、私たちは経済回復の入り口にいる。・・・
昨年第2四半期にはおそらく経済から多くの過剰が洗い流された。
再びすぐに景気後退が来るとする根拠はない。
コロナウィルスの再騰で鈍化はあるかもしれないが、本格的な景気後退ではないだろう。」

普通なら第3段階の後には、定義からして、弱気相場が続くはずだ。
(実際、米国の場合、弱気相場が来て景気後退が来る、つまり、市場が先読みするのが通常の順序だ。)
しかし、今回は、強気相場の第3段階のうちに経済が回復を始めているように見える。

このため、マークス氏は、リスクテイクをやめるべきとは考えていない。
この数年の方針『用心して前に進め』どおり、用心して選別したリスクをとっているという。

ビットコインや暗号資産について意見を求められると、マークス氏は同様の観点から「投資するなとは言わない」と話している。
ただし、自分のことになると話は別のようだ。

多くの人が低リターンの世界で高リターンを得ようと積極的に行動している世界では、私は積極的に行動はしない。
バフェットも言っている。
『他の人があまり慎重でない時ほど慎重になるべきだ。』


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