投資

強気相場の終わりのルーティーン:ジム・ロジャーズ
2020年9月28日

ジム・ロジャーズ氏が、概して従前からの考えを継続しつつも、次の弱気相場を意識した予想を語っている。


それは強気相場が終わる頃にいつも起こることだ。
みんな自分が安全と考えるものに向かい、一種の噴き上がりが起こる。・・・
それが今起きているのだと思う。

ロジャーズ氏がインドET Nowのインタビューで、テクノロジー株とバリュー株のバリュエーション格差拡大について答えている。
相対的に割高に見えるテクノロジー株が上昇し、相対的に割安に見えるバリュー株が出遅れている。
こうした一部銘柄の突出した人気化も強気相場の終了時につきものだという。
そして、ロジャーズ氏は、今回の強気相場が長く続き、終盤に近いと感じている。

1つみんなが無視しているのは・・・みんなAmazon、Apple、Alibabaのような株が決して下がらないと考えている。
あなたも私も市場の歴史を読むだけでわかることだが、こうした株も弱気相場では下がりうるということ。

ロジャーズ氏は若い世代の人々から手紙をもらうのだという。
その多くで、こうした銘柄を買うべきか尋ねられるのだという。
送り主はこれら株価が決して下がらないと思い込んでいるのだ。
それを読んでロジャーズ氏は頭を抱える。

「お願いだから少し歴史を勉強してくれ。
それら株価も下がりうるし、弱気相場が来れば下がる。・・・
もう弱気相場がやってこないという人もいるが、心配は要らない。
必ずやってくる。」

ロジャーズ氏は、テスラ株について尋ねられると、どこまで上がるか予想できないとしながら、次の弱気相場ではクラッシュすると予想した。
同社の会計に疑義が持たれていることを指摘し、テスラを「明らかに素晴らしい車、明らかに素晴らしい技術だが、この価格では私にとって素晴らしい株ではない」と結論した。

ゼロ金利でリスク資産の価格もすでに高い中、どうやって資本の保存を図ればよいかと、とても難しい問いも投げかけられている。
ロジャーズ氏は、主要金利が極めて低いかマイナスとなっている点を指摘し、これが世界的で、歴史上も稀有な難問であると答えている。
その上で、同氏らしい常識のある解答をしている。

私の答は自信過剰になるな、深追いをするなということ。
年に3-4%損するより年1%得をする方がましだ。
わからないものに投資すれば、お金を失い苦しむことになる。・・・
用心にも用心しろ。
これが終わる時、これはいつか終わるが、多くの人が酷く苦しむことになる。

ロジャーズ氏は、娘さんに持たせるならどの国の資産を選ぶかとの問いに、憎まれ安くなっているとの理由でロシアとベネズエラを挙げている。
また、金・銀は保険として持つべきといい、自身も年内に買い増したいとの意向を明かした。
一方、暗号資産については、いつか政府が官製以外のものを禁止するとして、即座にNoを出している。


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