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年末S&P 500は3,200-3,300:ジェレミー・シーゲル
2020年7月19日

ウォートンの魔術師ジェレミー・シーゲル教授が、《永遠のブル》らしい強気トークを披露したが、それにしては年末予想は控えめなものになっている。


「南部の州での急増を考えると、市場はかなりの回復力だ。
私は、感染が今ピークを迎えつつあるのだと考えている。」

シーゲル教授がCNBCで強気の見通しを継続した。

シーゲル教授は、もちろん疫病学者ではないものの、コロナウィルスの状況について誠実に勉強している。
(それは週次のウィズダムツリーのポッドキャストで垣間見える。)
CNBCでは語られなかったが、死者数の減少などに着目し、状況の改善を予想したものだろう。
疫病学者でも確たる見通しの立たないテーマだけに、問題は教授の予想が的中するかになる。

シーゲル教授は、今後2週間の推移に特に注視すべきとし、状況が改善するなら「再始動で恩恵を受ける銘柄」が良いパフォーマンスを上げるはずと話した。

最近では株式市場のダウンサイドばかりに関心が向かいがちなメディアだが、この番組ではシーゲル教授にさらなるアップサイドの可能性を尋ねている。
教授は、ファイザーやモデルナなど、ワクチン開発のニュースに希望の持てるものが見られると指摘した。

「これまでワクチン開発が後戻りしたという話がない。
アップサイドのサプライズが起こりうる分野だ。
秋の終わり、冬の初めには、高リスクの人に用いることのできるワクチンが出来上がるかもしれない。」

シーゲル教授によれば、FRBが供給した流動性、FRB・政府の政策で積み上がったマネーがまだ株式に向かうという。
これを理由に、年末のS&P 500予想を3,200-3,300としている。
出演時、スクリーンでは同指数を3,173程度と表示していた。
強気のトーンを崩さない割にはほぼ横ばい予想なのがほほえましい。

シーゲル教授は、民主党有利と伝えられる11月の選挙について、民主党が大統領・議会を総取りすれば大幅な増税になると警戒する。
当然、株には悪い材料だ。
そして、これはまだ完全には市場に織り込まれていないだろうという。
にもかかわらず、仮に民主党の総取りとなっても、株にはプラスになるだろうと話している。

忘れてならないのは、民主党は多くの政策にもっと支援を、もっとお金をと約束し、もっと流動性供給すると約束している。
これは基本的に株式には朗報だが、債券やインフレにはよくない。
これまで言ってきたように、インフレが2021年の経済上のサプライズになるだろう。


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