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年内テイパリングで市場は動揺:ジェレミー・シーゲル
2021年5月6日

ウォートンの魔術師ジェレミー・シーゲル教授が、好ましい金融環境・企業収益環境を説明した上で、年内のFRBテイパリングを予想した。


パウエルFRB議長が基本的に言ったのは、とても高くなる今後2か月のCPIの数字は無視するということだ。
もしもインフレ期待がとんでもないことになれば、おそらく議長は、物価連動債と通常の名目債券の差(訳注:いわゆるブレークイーブン・インフレ率)を言ったんだろう、そうなれば行動すると言った。
でも、FRBはまったく準備できておらず、過去上昇したのと同様の動きをするだろう。

シーゲル教授がウォートン・ビジネス・ラジオで、FRBの金融政策についてコメントした。
FRBは見込まれるインフレ上昇を一過性のものと考え、それを理由に金融政策の変更を行わないとのメッセージを出し続けている。
一方、シーゲル教授は、もう少し持続性のある、しかも3-5%のインフレが起こりうると考えている。

「指標から読み取れるインフレ圧力は悪化している。・・・
FRBは今後2-3か月行動しないだろう。
問題は、FRBがそれを続け、行動せざるをえなくなるかだ。」

短期的に見れば、FRBが金融政策を巻き戻さないことは市場にとってプラスだ。
シーゲル教授はその状態が2-3か月続くと見ている。
さらに、企業収益については改善が続くと予想する。
第1四半期は市場予想以上の改善、第2四半期はさらに大きく改善するとし、年を通しても上方修正になるだろうと話した。
つまり、金融環境も企業収益も株式に追い風だ。

しかし、問題はここから。
状況が良すぎることで、シーゲル教授が心配事を口にせざるをえなくなったのかもしれない。
珍しく教授が強気一辺倒を続けられなくなっている。

テイパリングという意味の引き締めが年末までに行われるだろう。
市場は動揺するだろうが、それは年後半のことだ。
しばらくは株価の方向は間違いなく上昇だ。


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