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希望の光を外挿する市場:モハメド・エラリアン

アリアンツ首席経済アドバイザー モハメド・エラリアン氏が、経済にとっての重大事、それに対する市場の行動様式について解説している。


いくつかのニュースによって打撃を受けることになるだろう。・・・
今週重要なのは(財政)刺激策の交渉がどうなるかだ。

エラリアン氏がCNBCで、目下の市場の関心事を代弁した。
同氏が挙げたのは3点: 今後の見通し、財政刺激策、途上国の債務問題。
いずれも重要だが、結局は米市場の関心は米財政刺激策に集まるのだという。

その刺激策についての政府・民主党間の交渉について、エラリアン氏は急を要するとし、市場の楽観を危うんだ。

たとえ(政権と民主党で)合意がなされても、議会承認が間に合うかどうか。・・・
市場は、時間の問題で刺激策が講じられると信じている。
『時間の問題』とする議論の問題点は、日々経済に打撃が加わり、時間の問題で済まないことだ。

確かに実体経済を見るなら、雇用・困窮者救済のための財政政策は喫緊の課題だろう。
9月でいくつかの重要な救済策が期限を迎え、根本にあるコロナウィルスの問題はまだ大きく改善したとはいえない状況だ。
どこまで救うかの議論はあろうが、救済をやめればその時痛みが走るのは不可避だ。
これは、米経済の屋台骨である消費に大きく影響する。

ところが、現在の市場はそれとは異なる仕組みで動いている。
エラリアン氏は、現市場が実体経済を映すのでなく市場参加者の「行動(心理学)」的なもので動いていると指摘する。

市場が上がると、その上昇を正当化するナラティブを探しだす。
行動面はとても単純だ。
流動性が資産価格上昇の必要かつ十分な条件であるとの考えが再強化される。
だから、市場は何であれ刺激策に希望の光を見ると、それを外挿してしまうんだ。


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