投資

市場はV字回復を告げている:マーク・モビアス
2020年6月4日

マーク・モビアス氏が、世界中での消費意欲の高さを指摘し、ロックダウン後にはV字回復が起こると予想している。


市場を見るなら(予想されるのは)V字回復だ。
それが市場が語っていることだ。・・・
だから、V字回復が待ち構えているのだと思う。

モビアス氏がBloombergで、世界経済について強気の見通しを述べた。
その清々しいまでにきっぱりとした発言に、2人のキャスターはしばし声を失うほどだった。

モビアス氏の発言がきっぱりとしたもの、つまり、単純に株式市場の上昇から経済のV字回復を予想したのには理由がある。
キャスターが質問の際にマイケル・スペンス教授の指摘(ニュースと市場の乖離)に言及していたためだ。
このため、モビアス氏は反論とならないよう、理論の話をすべて割愛し、単純化した見通しを述べたのだ。

市場では、中央銀行が演出した流動性相場が株価を押し上げているとの見方が支配的だ。
これがいつか終わるのかと尋ねられると、モビアス氏はNoと答えている。
同氏が強気スタンスなのは決して市場が上がっているからではなく、むしろ足で稼いだファンダメンタルズの情報によるもののようだ。

世界中の企業から話を聞いたところでは、一たびロックダウンが終われば顧客は大挙して戻ってくるということだ。
今いるミュンヘンでは、街を歩くとZaraやApple等の前に列ができている。
つまり、みんな本当に再び買物をしたいんだ。

モビアス氏は総じて楽観を失わないタイプの投資家だ。
しかし、コロナ・ショックについては、それは決してミスリーディングとはいえない。
なぜなら、メディアの方がよりミスリーディングだったからだ。
仕事柄、毎日毎日、毎時毎時、リスクの側をクローズアップする。
市場が大きなリスクを織り込んで下げた後も、それが止むことはなかった。

これは日本株についても言える。
浜町SCIのアナリストらは、まだ2月の頃から日本企業の中国でのオペレーションについて報道と実感の温度差を指摘している。


もちろん、悪化する可能性は今でも存在するが、片側ばかりを見れば、投資判断を誤ることになる。
当時から3月下旬にかけての急落で少しでも買う勇気を保った投資家は今報われつつあるはずだ。

モビアス氏は悪い経済統計にも動じない。
ロックダウンが終われば、それぞれの経済で力強い経済回復が見られるはずという。

もちろん、数字は最悪なものが出てくるだろう。
世界中の経済が縮小しているんだから。
でも、来年の数字は信じられないような増加になるはずだ。


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