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市場の織り込みは楽観的すぎる:ブリッジウォーター
2022年5月6日

ブリッジウォーター・アソシエイツのレベッカ・パターソン氏は、FRB金融引き締めとインフレの先行きについて、市場の織り込みが楽観的過ぎると繰り返している。


FRBが債券の大口の買い手でなくなり、市場の誰が変わりになるのかが問題。
少し利回りが上昇しても、債券を買いたいという人は十分にはいないだろう。
だから、利回りはまだ上昇すると予想している。

パターソン氏がCNBCで、米金利上昇継続を予想した。

米国債の需給には心配材料が少なくない。
最大の米国債保有者であるFRBはテーパリングを終え、バランスシート縮小をうかがっている。
最近まで最大の大口保有者だった中国も、米中関係悪化につれ保有額を減らしている。
今では最大の保有者である日本も、為替ヘッジのコスト上昇により、むしろ消極的になっている。

パターソン氏は、インフレ高騰により過去30年のパターンは終わりを告げたと考えている。
それなのに市場は過去の固定観念から抜け切れていない。
同氏は、市場が現在織り込んでいるシナリオをこう表現した。

『ほどほどのFRB引き締めによって2年のうちにインフレはパンデミック前の水準近くまで戻るから大丈夫だ。』

パターソン氏はこの想定が実現しえないと考えている。
したがって、考えられるシナリオは2つだ。

  • 物価目標達成のために予想より強力な引き締めが講じられる。
  • FRBがインフレを十分に抑え込むことができない。

パターソン氏が提示する2つのシナリオではいずれも少なくとも市場の織り込みより金利が上昇することになる。
よって、債券が嫌われることになる。
しかも、同氏のメインシナリオはどうやら2つ目にあるようだ。

債券ではなくコモディティやインフレへの感応度の高い資産だ。・・・
インフレに備えるにはバランスのとれたポートフォリオが役立つが、そこで用いるべきは債券ではない。

パターソン氏は、資産クラスについていくつかコメントしている:

  • 株式: 概して中立。価格決定力を有する銘柄がよい。
  • 債券: 利回り上昇を予想し弱気。物価連動国債はよい。
  • コモディティ: 分散したコモディティ。
  • 通貨: カナダなど資源国通貨をドルに対してロング。

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