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ジム・オニール 市場の強気転換を起こしうる2つの材料:ジム・オニール
2022年5月11日

元Goldman Sachs Asset Management会長ジム・オニール氏は、仮にインフレが低下に転じれば市場にはプラスに働くものの、以前のような長い強気相場をもたらすとは限らないと話した。


「ロシアの侵略の前でも、30年、40年近い経験の中で、こんなに多くのどうなるかわからない大問題を抱える状況はなかった。
ロシアを始め、かなり悪い取り合わせになっているように思う。」

オニール氏がCNBCで、状況の難しさを吐露した。
かつて持前の楽観さでBRICsを売りまくった同氏も、現状には楽観できないようだ。

元英財務次官は、悲観を楽観に転化しうる材料を問われて、2つ挙げている。

  • ウクライナ戦争の改善:
    「もしも何か奇妙な理由でロシアのウクライナ侵攻が突如解決すれば、もっと良いのはプーチンがもはやロシアを率いないことだが、とても大きなプラスのサプライズになる。」
  • インフレの反転(低下):
    「引き続き、長期インフレ期待の指標、とりわけミシガン大学調べの5年の数字に注目しているが、かなり安定している。」

オニール氏は、インフレが低下を始まれば、各国中央銀行が再び考えを変えるだろうと話す。
ただし、それでも同氏の見通しはそう明るくないようだ。
オニール氏は、すでに数年前から量的緩和が規模・期間ともに行きすぎたと感じており、今では主要中銀もそう考えていると推測している。
実質金利がマイナスに維持され続ける状況を「ばかげた状況」と呼び、最終的にそうした状況からの脱却が必要と話している。
中立金利低下や貯蓄増加などが過去15年の短期金利低下の「都合の良い言い訳」に使われてきたが、オニール氏は妥当性を疑っているようだ。
だから、インフレが低下しても、市場が元のように戻るとも考えていない。

インフレが反転するとしても、私には金利が永遠に低いままの世界であり続けるとは信じられない。
もしもインフレが反転するなら、大きなリバウンドになるだろうが、それが新たな永遠の強気相場の始まりになるかどうかは確信がない。


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