海外経済 投資

グッゲンハイム スコット・マイナード 市場が見誤っている2つのポイント:スコット・マイナード
2021年3月18日

グッゲンハイム・パートナーズのスコット・マイナード氏が、市場が誤った織り込みをしている点を2つ挙げ、債券・株式の方向性を予想した。


歴史のパターンでは、景気後退が終わった後 – 私は景気後退は終わったと思っている – その後12か月ほどでインフレは、リバウンドに関係する当初の急騰の後、実際に低下している。
それが変わるという理由は見当たらない。

マイナード氏がBloombergで、今後のインフレの行方を占っている。

近時にインフレが上昇するというのは市場のコンセンサスであり、理屈通りベース効果の結果だ。
パンデミックの初期の1年前に強いデフレだったから、足元の対前年同月比は自然とインフレ率が高まることになる。
これは一過性の上昇であって、基調的なインフレ上昇ではない。

「私たちは多くの調査・分析から、3-6か月のうちにベース効果が均されてくると、PCEの構成品目の多くがマイナスになると予想している。」

マイナード氏らは、ベース効果によるインフレ上昇が収まると、その先にはディスインフレ的な要因が効きだすと考えている。
問題は、市場参加者の多数が、こうしたディスインフレを予想していない点だ。
このミスマッチは何を引き起こすか。

私が正しいなら、基本的に市場はそうしたシナリオを織り込んでいない。
ある時点で、利回りはかなり厳しい反転をし、水準を切り下げるだろう。

いったんベース効果で上昇するインフレが年内に低下に向かうとの予想から、金利にも低下圧力が加わるとの見方だ。

マイナード氏は今月初め、米金利低下局面はまだ終わっていないと話している。
理由として、財政支出で供給されるお金が債券に向かう、FRBが長期債を買う可能性がある、の2点を挙げていた。

本当に金利が低下するなら、現在株価に加わっているプレッシャーは取り払われることになる。
結論からいえば、マイナード氏は今月初め、米国株が年央に調整を迎え、年末には上昇して終わると予想している。
同氏は、金利だけでなく企業収益にも強気だ。
市場が今後の企業収益を過小評価していると見ている。

来年の企業部門、民間部門について、ネガティブなことは見当たらない。・・・
刺激策と職場再開により、莫大な消費マネーが存在している。
企業は無駄を切り詰め、効率を高めてきた。
一面これは良いことで、企業収益を助け、株価上昇を劇的に支えるだろう。

マイナード氏がいうように、市場が企業収益の拡大を過小評価しているなら、今後実績が出てくるにしたがい、ポジティブ・サプライズになる。
同氏は、企業収益に強気である理由として、もう1つの要因を付け加えている。

(企業の効率化は)雇用環境には悪いニュースになる。
多くの人が職を失い、帰る職場がない。
これこそFRBが心配する点であり、これが金融政策にフィードバックされ、2022-23年と企業収益の拡大を後押しし続けるだろう。

企業が人減らしを行い、収益を高め、株価を高める。
失業が増え、金融緩和が維持・強化され、さらに株価が高める。
労働者の不幸が投資家の幸福になる。
危うく聞こえる話だが、一応の理屈が投資家を誘惑している。


-海外経済, 投資
-, , ,

執筆:

記事またはコラムは、筆者の個人的見解に基づくものです。記事またはコラムに書かれた情報は、商用目的ではありません。記事またはコラムは投資勧誘を行うためのものではなく、投資の意思決定のために使うのには適しません。記事またはコラムは参考情報を提供することを目的としており、財務・税務・法務等のアドバイスを行うものではありません。浜町SCIは一定の信頼性を維持するための合理的な範囲で努力していますが、完全なものではありません。 本文中に《》で囲んだ部分がありますが、これは引用ではなく強調のためのものです。 その他利用規約をご覧ください。