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アスワス・ダモダラン 市場からの退出は選択肢にない:アスワス・ダモダラン
2021年7月24日

アスワス・ダモダラン ニューヨーク大学教授は、投資家が今行うべきなのはバブルを恐れて市場から退出することではなく、インフレに備えて正しいインフレ・ヘッジを選択することだと話している。


私がバブルを主張するキャンプにいないのには理由がある。
彼らは過去10年とても活発だった。
市場が最高値をつける度に『これはバブルだ』というんだ。

《バリュエーション学長》がBloombergで、危機感こそ共有しつつも弱気派に組しない理由を話した。
理由は単純明快。
弱気な投資行動を採れば、結果が付いてこないからだ。

市場は本当に高い価格をつけており、インフレを考慮すれば、危険なほど高い。
しかし、同時に・・・市場から出てしまうのは選択肢にない。
だから、市場内にとどまり、インフレが戻ってきた時のための防御を備えることが必要だ。

ダモダラン教授は、投資家としてそうしたポジションを取ることを実践しているのだという。
具体的には、他よりインフレに対し脆弱でない企業を探すことだという。

テクノロジーが過去数週間戻してきた理由は・・・大手テクノロジー企業が大半の製造業・消費財企業より価格決定力を持っているからだろう。
古いことわざで言えば、強いものはより強くなる。
FANGAM株は現在、私にはとても良く見える。

ダモダラン教授は、大手テクノロジー企業が相対的にインフレに強く、インフレ・ヘッジの一助となりうると考えている。
大手テクノロジー企業で心配される規制強化のリスクについては、企業ごとにリスクの大きさを吟味する必要があるという。
具体的には、Amazonでは心配すべきだが、MicrosoftやNetflixでは心配は少ないという。

テクノロジーやコロナ禍が株式市場に大きな変化をもたらしているかとの質問に対して、ダモダラン教授は、現実味のチェックを行うべきと教えている。
大手テクノロジーを選好しながらも、過大評価すべきでないとの趣旨だろう。

「私がみんなに言うのは、毎日どれだけの時間を個々の企業のエコシステムで費やしているか考えてみなさいということ。
それら企業の時価総額は、そこでどれだけ時間やお金を費やしたかを反映している。
それが、テクノロジー企業の周りで変化する現実を反映している。」

インフレ・ヘッジのために株式を買うにも、丁寧な検討が必要ということだろう。
では、大手テクノロジー株だけがインフレ・ヘッジなのか。
もっと伝統的な、あるいは新奇なインフレ・ヘッジはないのか。

ダモダラン教授は、いつものようにばっさりと斬り捨てている。

私はインフレを心配しているが、びくびくしてすべて(の株)を売って金やビットコインを買ったりはしない。
それらは間違いなく助けにならない。

ダモダラン教授は、一部企業が暗号資産をバランスシートに組み込む動きについて尋ねられ、「完全に狂気の沙汰」と答えている。


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