投資

崩壊近し、S&Pは2,000-2,500ドルへ:ジェレミー・グランサム
2021年6月1日

大手投資会社GMOの共同創業者ジェレミー・グランサム氏は、バブル崩壊が近いとし、そうなればS&P 500が「公正価格」2,000-2,500ドルに向かって下落すると予想している。


(テスラやSPACは)ミニ・バブルのようなものだ。
pet.comはミニ・バブルだった。
SPACはpet.comのようなもので、特大のバブルだが、市場に比べると大きな問題ではない。

グランサム氏がLivewireのインタビューで、近時下落傾向にあるテスラ、SPACについて「ミニ・バブル」と称している。
バブルではあるが、市場全体から見れば局部的なものを指しているようだ。
同氏はこれにビットコインを加え、これらミニ・バブル崩壊が「2000年(ドットコム・バブル)に不気味に似ている」と語った。

すべてのバブルで見られた奇妙な特徴とは、最後に優良銘柄が低ベータにもかかわらず上方にアウトパフォームするということだ。

バブルの研究家でありバリュー投資家であるグランサム氏は、バブルを避け、回復期にいち早く立ち直りアウトパフォームしてきた。
しかし、そのアプローチに疑問を示す人も少なくない。
早期に手じまいしたことでグランサム氏が回避できた損失より、取り逃がした利益の方が大きいのではないか、という指摘だ。
早期に手じまいして、他社よりアンダーパフォームしたことで、グランサム氏は利益を獲り逃したのみでなく、投資家をも失っている。
しかし、グランサム氏は決然としている。
将来の下落を予想した時にはリスクテイクを減らすことが受託者の忠実義務と考えているようだ。

天井を打つプロセスで起こるのは、急騰、急落、押し目買い、急騰、急落、押し目買い、押し目買い、急騰、急落、急落、急落、そして押し目買いして困ってしまう。・・・
刺激策の規模やワクチン接種の進捗で嬉しいサプライズがあったことを考えると、あと3-4か月あると考えるかもしれない。・・・
明日になるかもしれない。

グランサム氏は、バブル崩壊が迫っていると考えている。
今年1月、同氏は数か月うちのバブル崩壊を予想したが、これはまだ実現していない。
グランサム氏は明言していないが、刺激策の規模やワクチン接種の進捗で良いニュースがあり、崩壊が後倒しされていると言いたいようにも聞こえる。

「日本の場合を見れば、上昇すればするほど、より長い間より苦痛な価格を支払うことになる。
不動産市場・株式市場の上昇を望めば、より長くより深刻な価格を支払うことになる。
それが最終的な清算価格、公正価格を変えることはない。
現状の公正価格はおそらくS&P 500にして2,000-2,500ドルであって、4,200ドルではない。」

グランサム氏は、市場価格上昇がファンダメンタルズを向上させることはほとんどないと考えている。
だから、市場価格が上昇しても、ファンダメンタルズに基づく「公正価格」が上昇するわけではない。
バブルのピークが高くなっても、崩壊後の着地が大きく変わることにはならない。
グランサム氏の考えによれば、将来S&P 500は2,000-2,500ドルに向かって下落することになる。
現在の半値程度の話だから、バブル崩壊が起こるならありえない数字ではないだろう。

グランサム氏は、バブルを発見するのはかなり簡単だという。

「価格の時系列を取り、2シグマの乖離が見られたら行動すればよい。
数字だけでない装飾を加えたければ、ばかげた行動など投資家行動の特徴を強調するとよい。」

現在の状況は、これらチェック項目のすべてに合致しているのだという。
グランサム氏は現状を「楽しく壮大」と描写している。
バブルが繰り返すのを不可避と考えているようだ。

他の人に投機を思いとどまらせるなど不可能だ。
投機は人をワクワクさせ、スリリングで、みんなが参加するので、抗しがたい。
私ができるのは歴史家のように指摘することだけだ:
『バブルはこう感じられ、すばらしいと感じられ、こう上昇し、最後には脱線し、クラッシュし、公正価格に戻っていく。』
これからそれが起こる。


-投資
-, , , , ,

執筆:

記事またはコラムは、筆者の個人的見解に基づくものです。記事またはコラムに書かれた情報は、商用目的ではありません。記事またはコラムは投資勧誘を行うためのものではなく、投資の意思決定のために使うのには適しません。記事またはコラムは参考情報を提供することを目的としており、財務・税務・法務等のアドバイスを行うものではありません。浜町SCIは一定の信頼性を維持するための合理的な範囲で努力していますが、完全なものではありません。 本文中に《》で囲んだ部分がありますが、これは引用ではなく強調のためのものです。 その他利用規約をご覧ください。