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実質利回りはたいして上がっていない:PIMCO
2021年2月19日

PIMCOのエリン・ブラウン氏が、広範な資産クラスについて惜しげもなく見解を披露している。


今年のGDP見通しはこの10年で最良のものとなるだろう。
それにともない、株価上昇も継続すると予想している。
株式に強気であり、経済の中でも今年アウトパフォームが予想されるシクリカルな分野に重点を置いている。

ブラウン氏がBloombergで、株式に強気な見方を示した。
米長期金利の上昇が米市場の不安要素になっているが、同氏によれば、株式に悪影響を及ぼすまでにはまだ長い道のりがあるという。
最近の金利上昇についてもその中身が重要だという。

過去5か月で名目利回りの絶対水準において最低値から60 bp上昇したといっても、実質利回りはほとんど動いていない。
おそらく最低値から15 bpぐらいしか動いていないはずだ。
だから、まだフィクストインカムに比べ株式に追い風の環境だ。

名目金利は確かに上昇しているが、そのほとんどが期待インフレの上昇によるものだった。
実質金利は低いままであり、これはリスク資産への追い風が続いていることを示している。

ブラウン氏は、今後も長期・超長期債は売られ、長期・超長期金利は上昇すると予想するが、それはインフレと同調する程度になると予想する。
つまり、リスク資産への逆風にならない。

「実質利回りはほとんど動いておらず、すべてがインフレであり、これはかなり強気のサインだ。
特に経済の中でシクリカル、バリューなセクターはそうだ。
だから、インフレ期待の上昇と同調して株式の牽引役の交代が見られている。
コモディティ関連セクターやシクリカルなセクターがアウトパフォームを始めている。
これは少なくとも今年半ばにかけて継続するだろう。」

ブラウン氏は、インフレについても具体的なイメージを語っている。
ベース効果により今後インフレは上昇し、5-7月のあたりでピークを打ち、ヘッドラインCPIは3%を超える可能性があるという。
その後は低下し、年末にはPCEコアで1.7%前後になるだろうという。

以下、その他の発言の要旨:

  • ドル: 対先進国通貨でショートしてきたが、対新興国通貨にシフトしている。
    年央にかけてドルは対新興国通貨で弱くなると予想。
  • インフレのヘッジ: 分散投資が重要。
    • インフレに強い資産: シクリカル、正のベータ。
    • 実質利回りを買い、名目利回りを売る。
    • コモディティ: 金など。
  • ドル建てアジア債券: 「私たちのポートフォリオの中で最も魅力の高いもの」。特に中国。
    • 社債・株式と負の相関があり、分散に資する。
    • 利回りが相対的に良い。

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