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実現可能性があやふやな約束:ローレンス・サマーズ

ローレンス・サマーズ元財務長官が、将来のパンデミック対策の必要性、インフレを軽視する人の用いるロジックの危険性について訴えている。


私たちは世界でもっとワクチン接種、次のパンデミックへの備えを進めなければならない。
今後10年、これが諸外国からの米国防にとって最大の脆弱性になる。
ウィルスは変異し新たな形となったり、別の病原体が出現しうるが、米国は準備ができていない。

サマーズ氏がBloombergで、パンデミック対策に注力を続けるバイデン大統領を称賛した。
サマーズ氏が、この問題を《経済にとって》でなく「国防にとって」と表現したのが印象的だ。
(ウィルス兵器・生物兵器を意図したものではないが、この問題が国防上極めて重要と見ている。)
市民の生命を重視する同氏にとって、この問題の優先順位は極めて高いのだ。

「国外からの脅威によりアメリカ人が早すぎる死を迎えるリスクでいえば、これは軍事対立やテロよりも大きい。
今後数年でいうなら、気候変動よりもだ。」

最近のサマーズ氏といえば、かならず毎回投げかけられる質問がある。
インフレ懸念についてのアップデートだ。
中道左派の大物は、左派からの厳しい批判を浴び続けながらも、インフレのリスクを軽視しないよう繰り返している。

私はカーター政権時代の2桁インフレに近づいているなどとは考えていない。
しかし、1960年代から1970年代初めのあらゆる過ちを繰り返すとても深刻な危険があると考えている。

何が「深刻な危険」をもたらしうるのか。
それは、インフレ・リスクを(相対的に)軽視する人が1960年代から1970年代初めに似たロジックを用いて声を大きくしている点だ。

『インフレ上昇の悪い面は減っているから、もっとインフレを許容しろ。
インフレ上昇を許容し、最終的にはそれを止めると約束すればいい。』
こうしたことが将来とても重大な困難をもたらすだろう。


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