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安心しきった債券投資家が醸すバブル:レイ・ダリオ
2021年3月16日

レイ・ダリオ氏のSNS投稿 第2弾: 先進各国の債券・現金・通貨についてのスタンスが明言されている。


こうした極端な低利回り、あるいは利回りの不存在では、資産保有者の投資ニーズに応えることはできない。・・・
同時に、金利は下げに限度があり、いくらか分散の恩恵を得る余地があるものの、債券価格は上限に近い状況で、ショートするのが比較的低リスクの賭けになっている。

ダリオ氏が自身のSNSで、債券投資の魅力のなさを強調している。
単に魅力がないだけでなく、もはや忌むべき存在であるようだ。
他でもなく、過去の超長期の強気相場の中で買われてきたためだ。

「債券はこれまで40年に及ぶ強気相場であった。
ロングした者に報い、ショートした者に罰を与えてきた。
だから、強気相場は、多数の安心しきったロング投資家を生み出し、彼らは価格下落でひどくやられたことがない。
これは、バブル市場の1つだ。」

ダリオ氏は、債券市場の参加者の思い込みが片方に偏在しており、バブルの状態にあると述べている。
仮に債券価格が大きく下落すれば、堰を切ったように売りが溢れ出す可能性があると警告する。

ダリオ氏の大スペクタクルは、ステージを世界に広げていく。
特に買われてきたソブリンはどこか。
もちろん米国債だ。

「典型的なサイクルとして、準備通貨になる、過剰な借金をする、過剰債務が準備通貨の地位を脅かす、というサイクルがある。
このサイクルの一部に、台頭し競合する帝国の通貨と資本市場の興隆がある。
この典型的なサイクルにすり合うように、米債から中国債へのシフトが進んでいる。」

程度は違えど、日欧も中国との比較において相対的な魅力度を下げていく可能性は小さくない。
つまり、中国債の需要が高まる分、日米欧の債券の需要が減少する可能性だ。
ダリオ氏は、需給の観点から、米ドル・ユーロ・円の債券・現金・通貨が危険な状況に置かれていると述べている。
結果、どうなるのか。

これら債券の新たな需要が落ち込み、新たな供給より大幅に不足するなら、起こりうることは:
a) 金利が上昇し、債券価格が下落する
または
b) 中央銀行が大量のお金を増発し、自由市場の買い手が買わないような債務性資産を買う。これは強いリフレとなる(ドルや、同様の政策を行う主要各国の通貨が、リフレ資産に比べて弱気になる)。

ダリオ氏の主張は一貫しており、合理的なものだ。
ただし、繰り返し付言するが、高格付のソブリンにはキャップだけでなくフロアもついていることを忘れるべきでないだろう。


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