投資

大統領選挙後の投資プラン:ジム・ロジャーズ
2020年11月9日

ジム・ロジャーズ氏が、大統領選後の経済・市場見通しを踏まえて、為替・貴金属・株式の売買プランを明かしている。


私はまだ米ドルを持っており、売っていない。
そうする理由がないからだ。

ロジャーズ氏がインドETのインタビューで、コンセンサスと反するドル高予想を続けている。
結果はどうあれ選挙が決着すれば、ドル相場の不確実性が低下するという。
今後1-3年でドル高が進むと期待しており、うまいタイミングで売るつもりだという。

みんな金・銀を保有すべきで、今後数年、金・銀はとても良いパフォーマンスを示すだろう。
世界の経済・政府・通貨で混乱が増し、カオスが増すだろうからだ。
持っている金・銀を売ってはいけない。
現在の調整が終われば買い増すつもりで、うまいタイミングで買えることを願っている。

ロジャーズ氏の強気は米ドルだけでない。
従前どおり、金・銀についても強気で、今後長期で見ても売却の予定はないという。
もっとも、同氏は従来から保有する貴金属を子どもに引き継がせるつもりと話してきた。

トランプ、バイデン両候補の比較においては、バイデン勝利は株式市場にとって相対的にマイナスと見るロジャーズ氏。
それでも、金融相場によって、市場が噴き上がる可能性は残っているという。
ただし、これまで市場を牽引してきたFAANGなど巨大テクノロジー企業については注意が必要だという。
民主党政権となれば、いくつかの大手企業について強大になりすぎたとして政府が「圧力、規制」を強め、「分割」を強いられるものもあるだろうと話す。

さらにロジャーズ氏はリスクとして、米テクノロジー・セクターやアジア企業の中にバブルが見受けられると指摘している。
資産価格が高まっていることの裏返しは、将来の期待リターンの低下だ。
「年金、寄付基金、保険会社、銀行」をはじめとする多くの投資家がこの問題に直面しているという。
ロジャーズ氏は、世の中で「高リターン」とされているモノに安易に手を出すべきでないとし、従前どおり、自分が理解しているモノだけに投資すべきと繰り返した。

高リターンは高リスクである可能性が高く、お金を失うかもしれない。
損するよりは少額でも低リターンの方がましだ。
損をすれば、そこから回復するのはとても難しい。

ロジャーズ氏は、資産価格が高いとする今、ショートに取り組まないのかと尋ねられ、最近では珍しくショートに条件付きながら自信を示している。

私はたくさんのバブルを経験しショートしてきたが、バブルをショートするとやられる可能性があるのを知っている。
最終的に私はいつも儲けてきたが、バブルをショートするのはもう少し待った方がいい。

時期尚早との回答だが、ポジションをゼロにするのを超えてショートの可能性に言及したのは、最後のひと上げの後の下げ予想に自信を強めつつあるのかもしれない。
ただし、下げの前に上げが起こりうるという話だから、タイミングが難しいトレードになる。

私はまだこれらをショートしていない。
バブルを知っており、さらに続く可能性があるのをわかっているからだ。
バブルはいつもみんなが予想するより長く高くまで継続するものだ。


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