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ブラックロック 大統領選に向けた物色のアイデア:ブラックロック
2020年9月15日

資産運用の世界最大手ブラックロックのリック・リーダー氏が、米国株市場に強気な理由を説明し、大統領選に向けた考え方のヒントを紹介している。


FRBが割引率をゼロ、金利をゼロに引き下げた時、異常な力学を生み出すことについて、みんな過小評価している。・・・
しかし、もう1つ過小評価してはいけないのが、FRBがシステムに供給する流動性であり、それがずば抜けた水準であることだ。
こんな流動性、私のキャリアで見たことがない。

リーダー氏がBloombergで、米国株市場が概して良い状態にあると太鼓判を押した。
同氏は金融政策の要因を2つ挙げた。

  • 利下げ: 株式はデュレーションの長い資産であり、割引率の低下が大きく効いている。
  • 流動性供給: システムに莫大な流動性が供給され、一部が投資の待機資金として積みあがっている。

リーダー氏は、資産価格に深く関連する金融政策、その金融政策に深く関係するインフレについて見解を述べている。

みんな長年インフレを恐れてきた。
過去のトレンドとして、マネタリー・ベースが増えるとインフレになる、賃金上昇が加速するとインフレになると言われてきた。
テクノロジーと価格決定力の変化において、私たちは過去長い間とは異なる世界にいる。

リーダー氏は、グローバル化とテクノロジーがインフレになりにくい経済を生んだという。
こうした環境では、マネタリー・ベースや賃金がインフレ圧力を暗示する場合でも、その程度は小さいと主張。
今後のインフレ上昇を予想するものの、「20-30年前の製造業主導、コモディティ主導の経済に見られたようなインフレの状況になるとは心配していない」と話した。

現在、米市場ではインフレを恐れる人が増えているが、コロナ・ショック前に戻れば、インフレが進みにくい経済環境との認識の方が一般的だった。
それは、コロナ・ショック後も大きく変わらないと言いたいのだ。
すでにFRBは2%物価目標のオーバーシュートを認めると公表している。
これが示唆するのは、金融緩和の長期継続であり、強気相場の継続だ。
それが本当に実現するかどうかはわからないが、少なくとも現時点の市場はそう考えているように見える。

11月の大統領選挙に向けた投資戦略を尋ねられると、リーダー氏は少し捻ったアドバイスをしている。
選挙後の変化を先回りするだけでなく、先回りの結果アンダーシュートしているものに目を向けるよう促している。
具体的には防衛、マネッジド・ケア、ヘルスケアの一部を物色しているという。

市場には起こるかもしれない変化に対して過剰に織り込む傾向のある部分がある。・・・
市場が保守的になり、予期する変化に身構える時こそ、リスクを取り始めるべき時だ。
そういうところから真のリターンは生まれるものだ。


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