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ハワード・マークス 大底を待つ必要はない:ハワード・マークス

オークツリー・キャピタルのハワード・マークス氏が、下げの大底についていくつか教えてくれている。


『底』とは回復が始まる前日のことだ。
だから、いつ底に達したのかは・・・全くわからない。

マークス氏が19日付メモで、相場の先行きは決して正確に予想できないと釘を刺した。
だから、オークツリーは底を待ったりしないのだという。
バリュー投資の原則どおり、投資対象の経済的価値より安く買えるものを買うのだ。
そして市場の下落が進んだ今、そうしたお買い得品が増えているのだという。

底を言い当てることができない一方、バーゲンになりうる状況が確実に現実となりつつある。・・・
これまで見てきた価格下落と売りから考えて、現在は、投資の最良のタイミングでないかもしれないが、良いタイミングだと信じている。

幸い投資の世界は単純な二進法の世界ではない。
底や天井もあれば、その間のグレー・ゾーンもある。
同様に、有り金の全額をリスク資産または現金のいずれかに振り分ける必要もない。
底が予想できないなら、有り金の一部を投資すればいいのだ。
その割合は、投資家ごとのリスク/リターンについての選好によることになる。

「なるべく多く潜在的利益を勝ち取りたくて、しかも評価損を気にしないなら、今ここで投資すべきだ。
一方、途中の下落から身を守りたいとし、利益を上げる機会を失ってもいいなら、投資額を減らすべきだ。」

マークス氏は近年、投資推奨についてとても慎重な言い回しをすることが多かった。
その理由は、資産価格が高水準にあったこともあろうし、そもそも投資を確率現象と考えていることもあろう。
今も丁寧で慎重な言い回しは変わっていない。
しかし、それでもマークス氏の言い回しには投資に前のめりな内心が伺われる。

しかし、まったく投資しないなんて話はあるのだろうか?
私に言わせれば、今が必ずしも『底』でないからというのは理由にならないと思う。


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