夏場の米国株市場の乗り切り方:マーク・ファーバー

スイス人著名投資家マーク・ファーバー氏が、米国を含む世界経済の悪化を警告している。
その上で、米国株市場に対する短期的な対処策を提示している。


「スムート・ホーリー関税が大恐慌の原因ではなかった(ほかに数多くの要因があった)というのは正しいだろう。
しかし、世界の交易が崩壊するにつれて後退を加速させ世界経済の低迷を長引かせたのは明らかだ。」

ファーバー氏が顧客向け書簡で、関税を武器に当たりかまわず喧嘩を売るトランプ政権を批判している。
関税が恐慌を招くとは考えないものの悪化させるのは間違いないとして、政権の自己弁護を退けている。

ファーバー氏が言いたいのは、トランプ関税が恐慌を招くというシナリオではない。
トランプ関税なしでも経済は相当に悪化していると言いたいのだ。

現在(米国を含む)世界経済はすでにひどく弱くなっており(多くのセクターはすでに景気後退入りしており)、貿易戦争が経済の後退を悪化させている。

終末博士は、貿易戦争のいかんにかかわらず経済は悪化していると主張する。
その兆候はすでに強い米国債、弱い原油・材木・製造業PMIに表れているという。
リスク回避の動きから米国債が買われている。
米10年債利回りは2017年以来久しぶりに2.2%を割り込み、イールド・カーブ逆転が解消しない。
製造・建設に必須の原油・材木の価格は下げ、製造業PMIにも景気後退の黄信号が灯っている。

ファーバー氏は、ウォール街が米国株市場のダウンサイド・リスクについて「大いに過小評価」しているという。
同氏は、夏にかけての市場の動きを予想し、対処策を推奨している。

米国株市場は短期的に売られすぎであるため、6-7月にリバウンドしうる(伝統的なサマー・ラリー)点には同意する。
しかし、長期で見れば米国株は売られすぎからはほど遠い。
私のアドバイス: 上昇で売って株式ポジションを減らせ。


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