投資

ハワード・マークス 売りか買いかではない:ハワード・マークス
2021年9月14日

オークツリー・キャピタルのハワード・マークス氏は、投資判断とは「売りか買いか」といった二分法ではないと説いている。


積極的 対 防御的という概念はとても重要だ。
私は時々テレビに出演するが・・・彼らは、売りか買いか、参入か撤退か言わせようとする。
この4-5年は、そういう話をしないようにしている。

マークス氏がThe Investor’s Podcast Networkで、投資スタンスにかかわる考え方とコミュニケーションについて述べている。
同氏によれば、短い答は特に投資においては通常間違いなのだという。
答に至る概念は複雑であり、とても結論だけを短く言い切ることができないからだ。
マークス氏は、この問題を避けるために、短い答ではなく、積極的か防御的かという表現を使っている。
そして、実際の投資行動は投資家ごとに異なる事情を反映すべきであり、そのために投資家は自身の「通常のリスク姿勢」を確立する必要があるという。
そのために考慮すべきパラメーターをいくつか挙げた:
・年齢
・所得
・所得と必要なお金の関係
・銀行預金・ポートフォリオの額
・扶養家族
・野望の度合い
・ボラティリティへの許容能力

投資家はこうした点を勘案し「通常のリスク姿勢」を決めるべきという。
それでポートフォリオにおけるリスク資産~無リスク資産の配分が決まってくる。
さらに、投資環境に応じて「通常のリスク姿勢」に対し積極的または防御的といったチューニングを施すべきということらしい。
投資判断とはポートフォリオのバランスを保つためのものであって、決して《買うか売るか》ではないのである。
だから、どんなに市場環境が良くても、有り金すべてをはたいて買ってはいけない。

私が好きな言葉の1つは、平均150cmの深さの川を渡ろうとして溺れてしまった180cmの人のことを忘れられない、というものだ。
私たちの商売では、平均の生存率は重要でない。
平均で生き残れるのはもちろん、困難な時に生き残れることが必要だ。

一方で、すべてのリスク資産を売ることも想定していない。

「私たちのモットーは『慎重に前進しろ。前進し投資しろ』だ。
私たちは毎日投資を続けてきた。」


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