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回復の速さに驚くことになる:ジェレミー・シーゲル
2020年5月22日

ウォートンの魔術師ジェレミー・シーゲル教授が、コロナ・ショックと経済・市場の関係をコンパクトにレクチャーしている。


これは、ウィルス対策の進展、ウィルスが10月に戻ってくるかによる。
多く不可知のことがあるが、2021の第4四半期、米経済活動が早期に回復したことに驚くことになると信じている。

シーゲル教授がウォートン校のビデオ・シリーズで、コロナ・ショックと経済・市場について語った。
総じて従来通りの強気な見方を貫いている。

以下、最近のシーゲル教授の主張から変更はないが、ポイントを挙げる:

年後半は楽観

  • 医療面での進展が見られる。
  • 先例のない政府・FRBの政策が来年以降の回復の土壌を作る。

注目するデータ

  • 経済データ: 過去を示すものにすぎず、悪くて当たり前。
  • 医療面のデータ: 将来を予想するのに役立つ。

今後6-12か月の株価

  • 株式は長期資産であり、目先1年の利益がゼロなっても価値への影響は8-9%にすぎない。
  • 前例のない規模の流動性が生み出され、数兆ドルが消費者や企業のポケットに入った。

最後に、シーゲル教授は、米金利の先行きについてイメージを語っている。
短期金利はほとんど動きがないという。
FRBがFF金利を長期間低位に維持すると予想するからだ。
一方、長期金利は、米経済が回復し流動性がインフレを生むにしたがい上昇するという。
投資家がそれを要求するためだ。

「債券投資家は、強い経済・金利上昇を見て言うだろう。
『(利回り)0.5%じゃ買わない。
1%、1.5%じゃ買わない』と。
2%、2.5%、3%、3.5%と上がっていくだろう。」

シーゲル教授は、金利上昇を過度に心配すべきではないと示唆する。
上昇するといっても極端ではなく、戦後の標準から見ても穏やかな水準までしか上昇しないと予想しているためだ。
(もっとも、2018年10月の株価急落は長期金利が3.2%を上回ったあたりで起こったから、3.5%でも心配が要らないのかは定かではない。)

長期金利の動向については意見が分かれるところだろう。
シーゲル教授はFRBが長期金利を操作しないと予想している。
一方、債券王ジェフリー・ガンドラック氏はコロナ・ショック前から、長期金利がFRBによって操作されることになると想定している。
日本のイールドカーブ・コントロールのように、中長期ゾーンのどこかの年限で金利のペッグ/シーリングが設けられるとの読みだ。
皮肉なのは、永遠のブルとも呼ばれるシーゲル教授の長期金利予想が外れる場合、それは短期的にさらに株にブルな要因を加えることになる点である。


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