海外経済

問題は一過性かではなく、そうでない部分:ローレンス・サマーズ

ローレンス・サマーズ元財務長官は、ケープコッドの霧に喩えて、インフレが一過性で済まないリスクについて説明している。


ほとんどの観察者は、問題を間違った形で考えている。
彼らは、インフレが一過性かどうかという形で考えている。
『ほら、今月のインフレは年率換算で11%だ。
これは一過性だ。』

サマーズ氏がBloombergで、米インフレの現状について尋ねられている。
同氏は一貫して民主党を支持してきたにもかかわらず、インフレに関しては昂進のリスクを度外視すべきでないと主張してきた。

第1四半期は、市場もインフレへの懸念も強め、長期金利が上昇し、グロース株が下落した。
しかし、その後、市場は、インフレを一過性とするFRBの側に寝返ったように見える。
長期金利は下落し、グロース株が息を吹き返した。

「疑問の余地がなく、一過性だ。
疑問の余地なく、中古車ほかの一過性の要因によって数字が押し上げられている。
でも、それは重要な問いではない。」

サマーズ氏は、市場関係者の多くがインフレの問題を間違った形で定義しているという。
昨年からのベース効果やペントアップ需要がある現在、インフレに一過性の要素が大きいのは当たり前だ。
それが本当の問題ではない。
本当の問題は、一過性でない部分がどれだけあるのか。
どれだけが、一過性要因剥落後にも継続するのかにある。

重要な問いとは、この11%のうちどれだけが一過性なのか?: 9、8、7、6%か?
もしも6-7%が一過性ならば、(一過性でない)インフレは4-5%となり、間違いなく問題だ。

この日もサマーズ氏の背景にはケープコッドの深い緑が広がっていた。
広大で閑静な別荘地といった様子だ。
同氏は現在のインフレを、晴れると思われているが晴れるとは限らない霧に喩えている。
霧がなかなか晴れなければ、人々は騒ぎだすという。

サマーズ氏は自身もまだ解明できていない問題について、先行きを予想する。

まだ債券市場に現れていないのが大きな驚きであることは認めるよ。
でも、いつかそうなるはずだ。


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