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利益が上がるかどうかを誰も気にしない:アスワス・ダモダラン
2019年9月28日

ニューヨーク大学アスワス・ダモダラン教授が、26日上場のペロトンの株価についてコメントした。
ベンチャー企業が事業モデルを確立することなく規模拡大に走る状況を警戒している。


「まだ高すぎる。
私の評価価格は、すべての疑わしきを罰せずとしても18-19ドルだ。」

ダモダラン教授がCNBCで、26日に上場したフィットネス機器ベンチャーのペロトンの株価についてコメントした。
ペロトンのIPO価格は29ドル、初値は27ドル、初日終値は25.76、2日目終値は25.24だった。
教授の見立てからはまだかなり上の水準にある。

教授は、投資家に勘違いしないよう注意喚起する。

「26-27ドルとすると、時価総額は75憶ドルではなく95憶ドルだ。
66百万個のディープ・インザマネーのオプションが株式に転換されるのを待っているからだ。」

ダモダラン教授によれば、ペロトンはウィワークやウーバーと比べれば事業モデルに望みがあるという。
同社が注力するサブスクリプション・モデルが黒字化をもたらすかもしれないからだ。
しかし、仮に黒字化が実現しても、時価総額を正当化するような規模拡大は不可能と教授は指摘する。

このところ注目のIPOが総崩れ状態にある。
上場後に株価が下落するさまは、あたかも既存株主の損失を新たな株主に押し付けるかのようだ。

こうした不調の原因を尋ねられると、ダモダラン教授はベンチャー・キャピタル(VC)に問題があるという。

VCは規模拡大の価値を過大評価し、事業モデルの重要性を過小評価している。
これがこれらすべての企業、ウーバー、ウィワーク、ペロトンで見られる。
事業モデルが確立していないのに、規模拡大してしまうから、市場が懐疑的になる。

教授は、どの程度深刻な状況かまでは語らなかった。
しかし、挙がった企業について「今見えている範囲では黒字への道筋は見えない」と話している。
黒字化のめどがないまま規模を大きくするとは恐ろしい話だ。
もしも赤字にしかならない事業モデルなら、ただただ赤字を大きくするために事業をやっているようなものだ。

彼らは規模拡大にすべてを注ぎ、誰も本質的な質問を投げかけない。
『この事業モデルからどうやって儲けを得るつもりなのか?』


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