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利回り低下が指し示す来年の注目セクター:ジェレミー・シーゲル

ウォートンの魔術師ことジェレミー・シーゲル教授が、米中貿易摩擦と来年の有望セクターについてコメントしている。


関税、関税、関税だ。
これが一番市場に効いている問題だ。

シーゲル教授がCNBCで、3日の米市場の下げを振り返った。
トランプ大統領は3日、これまで調印が近いとしていた米中の第1段階合意について、大統領選挙後まで待つ可能性を示唆した。
これを受けて、第1段階合意をほぼ織り込んでいた市場は下落し、ダウ平均は前日比-1.01%の27,502.81で引けている。
シーゲル教授は先日、第1段階の合意でダウ平均が30,000に達すると予想したばかりで、出鼻をくじかれた形だ。

「率直に個人の意見をいえば、これ(大統領の強弁)は単なる交渉の戦術だ。
合意の直前に強硬な姿勢をとっているんだ。
私はまだ、大統領が年末までに合意すると感じている。」

《永遠のブル》の強気は変わらない。
その一方で、最近の教授は必ずリスク・シナリオを付すのを忘れない。

12月15日までに大統領が合意せず、関税がかかったら・・・フーー・・・株式に近づきたくないね。

シーゲル教授は、従前からワースト・シナリオと呼んでいた「ぐずぐず」シナリオに向かいつつあると心配する。
この場合、今年の利益に対して19.5倍という決して低くないPERが株価の重しになるという。
教授は来年の利益成長が10-12%に届くとは考えておらず、教授予想の来年の利益に対してPERは現状18.5倍だという。

「この程度のバリュエーションで悪いことが多くやってくるとは思わない。
停滞することになれば、災難にはならないが、市場ははるかに控えめに行ったり来たりすることになろう。」

シーゲル教授は、来年2020年に向けて有望なセクターについても言及している。
カギは超低金利である。
米国債がここまで買われている原因を「株式に対するヘッジ資産になった」ためと分析。
米国債が買われたがゆえに利回りが下がり、ヘッジをしていては満足のいく利回りが得られなくなっているという。

投資家は、インカム・ゲインをどこで得ようか考え始めている。
それが債券でないことが確認されつつある。
低金利は金融株にとって明らかに良くないから、プレッシャーを受けている。
だから、2020年は、公共、ディフェンシブ銘柄など、利回りのいいものがなんでも有望だと思う。


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