利下げで景気後退は回避できない:ジェフリー・ガンドラック

債券王ことDoubleLine Capitalのジェフリー・ガンドラック氏が、米経済に対しての弱気予想を継続した。
景気後退を食い止めるのは難しく、それを目指すならFRBはもっと大きな行動を強いられると話した。


(利下げが)景気後退を止めるというのは誤りだ。・・・
FRBが利下げモードに入った時にはもう遅い。
すでに景気後退がモメンタムを増しているんだ。

ガンドラック氏がReutersの電話インタビューで語った。

長らく米市場では債券と株式が必ずしも同期しない展開が続いてきた。
債券が景気鈍化を織り込んで価格上昇(=利回り低下)する一方で、株式は市場最高値を試し続けるなどである。
金利が下がって株価が上がる、いわゆる金融相場が現れては消えてきた。

ガンドラック氏によれば、そうした食い違いが徐々に解消しているのだという。
景気後退シグナルを発する債券市場に、投資家がゆっくりとすり寄ってきているのだという。

ガンドラック氏は、パウエルFRB議長が経済状況を危険な状況に置いていると批判する。

「一貫性のあるメッセージを続けることができていない。
毎回異なるメッセージを発している。
『サイクル中期の調整』とのメッセージは続かないだろう。」


ガンドラック氏は、金投資以外に魅力的な投資先を尋ねられると、6か月TBと答えたという。
確かに悪い利回りではない。
(本記事執筆時点の同利回りは1.89%。)
景気後退を予想するなら長い年月を挙げてもいいはずだが、むしろ現金に近いものを奨めている。
ガンドラック氏は

  • FRB利下げにより短期金利が低下すると予想している
  • 長期金利上昇シナリオを捨てていない

のかもしれない。

ガンドラック氏は、現時点が景気・市場サイクル中で最も危険な局面だという。

景気は10年間拡大しており、FRBの政策が引き締めすぎなのは明らかに見えた。
失業率は遅行指数だ。
マイナス金利が至る所に広まった。
もしもFRBの目標が景気拡大を継続することなら、FRBはもっと積極的であるべきだ。
いわゆる(そして適切でない)『保険的利下げ』より大きなことを考えないといけない。

この文脈は、実質金利が下がるだろうということだろう。
同様に重要なのはインフレがどうなるかだが、その手掛かりは語られていない。


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