ウォール街

 

利上げ終了の次には株価上昇が:チューダー・ジョーンズ

ブラック・マンデーを予想したことで知られるヘッジ・ファンド業界のベテラン ポール・チューダー・ジョーンズ氏が、FRBの金融政策についてコメントした。
今月利上げがあれば、利上げは一区切りし、経験則によれば、米国株の最後のひと上げが起こるのだという。


「今見ていることをもっと見ることになるだろう。
より大きなボラティリティだ。
『本当に強気だ』とか『本当に弱気だ』と言えれば簡単だが、今の市場は両面のある市場だ。」

チューダー・ジョーンズ氏がCNBCでボラティリティの高い市場環境を予想している。
どの程度の市場の変動かと言えば、下にも上にも10-15%程度の変動が予想されるという。

「来年は、今のところから10%下げて、10%上げると予想する。
少なくとも10%下げて10%上げる。
もしかしたら今のところからどっちにも15%となるかもしれない。」

チューダー・ジョーンズ氏はなぜ強気とも弱気とも言わないのか。
「両面のある市場」とはどういうことなのか。
その背景には、同氏のFRB金融政策への読みが隠されている。


「コモディティは経済の優れた先行指標であり、私は真っ先にコモディティを見るんだ。
ゴールドマンサックス・コモディティ指数は過去40日で15%も下がった。
FRBの歴史で、このようなデフレのサインが利上げの8日前にあったことはない。」

優れた先行指標であるはずのコモディティ価格は経済がインフレ的ではなくデフレ的であることを示唆している。
それなのに、中央銀行は利上げを続けている。
チューダー・ジョーンズ氏は、従来に照らしてみれば、今はむしろ利下げサイクルであるはずという。
そうした見方から来る結論はこうだ。

今月のFOMCで利上げがあるとすれば、高い確率で、長い間次の利上げは行われないだろう。

チューダー・ジョーンズ氏はさらに思考実験を続ける。
もしも利上げサイクルが今月で区切りとなるなら、株式市場には何が起こるのか。
同氏は利上げサイクルが終了した1995年、2000年、2006年の事例を見直すべきと説く。

近年、利上げサイクルが終わる時、概して株式市場にとってすばらしい時期がやってくる。
(サイクル終了から)1か月のうちに動き始めるんだ。

米国株市場は景気サイクルの終期に最後のひと上げを見せる傾向がある。
もちろん、その後に起こったことも忘れてはいけない。


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