海外経済 投資

利上げを急ぐべき。金利上昇は株にマイナス:ビル・アックマン
2021年10月31日

パーシング・スクエアのビル・アックマン氏が、インフレ高止まりのリスクを警告し、自社が引き続きヘッジを行っていると話した。


私たちは音楽が流れている間は踊り続けるものなんだ。
今こそ音楽を止めて落ち着くべき時だ。

アックマン氏が30日ツイートした。
ここで「音楽を止め」るとは、テーパリングではなく利上げを意図しているようだ。
(多くの市場関係者にとって、テーパリングはあまり重大なイベントではないらしい。)

市場参加者は音楽が流れる限り(少なくともある程度は)ポジションを調整せざるをえない。
そこで音楽を流しているのが中央銀行だ。
音楽を止めるべきならば、それができるのは中央銀行だけだ。
アックマン氏は、このメッセージを20日ニューヨーク連銀が設ける「金融市場に関する投資家アドバイザリー委員会」(IACFM)の場で同連銀に伝え、その説明資料を公開している。
内容は単純明快だ。

  • パンデミックが終わればさらなる経済拡大の可能性がある。
  • すでに大規模な刺激策が講じられ、今後も講じられる見通し。
  • テーパリングは開始されるものの、FF金利は当面このまま歴史的低水準が続く見通し。
  • 労働市場は改善し、インフレは目標を超えて高水準にある。
    過去の引き締め期より失業率は低く、インフレ率は大幅に高い。
  • BOEやIMFもインフレを警戒し始めている。

アックマン氏が恐れるのは経済の過熱とインフレの進行だ。
これを防ぐため、FRBに早期の利上げを促している。

利上げを『様子見』することは、これまでの雇用・インフレでの大きな進展や前例のない経済環境を考えると、重大なリスクを生み出すだろう。

アックマン氏は7月、米経済・米市場に対して長期的に強気としながら、「今後しばらくは慎重に臨むべき」と話している。
ハイイールドのインデックスをショートすることで、いくらかヘッジを利かせていると明かしていた。

さて、アックマン氏は現時点の投資戦略についてツイートしている。

以前開示したとおり、私たちは口だけでなく実際に金利上昇へのエクスポージャーへのヘッジを行っている。
金利上昇がわが社のロング・オンリーの株式ポートフォリオに悪影響を及ぼすと信じているためだ。


-海外経済, 投資
-, , ,

執筆:

記事またはコラムは、筆者の個人的見解に基づくものです。記事またはコラムに書かれた情報は、商用目的ではありません。記事またはコラムは投資勧誘を行うためのものではなく、投資の意思決定のために使うのには適しません。記事またはコラムは参考情報を提供することを目的としており、財務・税務・法務等のアドバイスを行うものではありません。浜町SCIは一定の信頼性を維持するための合理的な範囲で努力していますが、完全なものではありません。 本文中に《》で囲んだ部分がありますが、これは引用ではなく強調のためのものです。 その他利用規約をご覧ください。