ジェレミー・シーゲル教授がいつもどおり米経済・市場への強気の見方を語り、年末に向けての米株高予想を継続した。
「実績データに(経済の)弱さを示すものはない。
インフレは予想よりすこし高いが、来週(利上げを)引き起こすほどではない。」
シーゲル教授がウォートン・ビジネス・ラジオで、いつものように強気スタンスを継続した。
教授によれば、市場はもはや利上げを必ずしも恐れていないという。
市場は今後6か月に経済がどれだけ強くなるかへの注目を高めている。
FRBがあと1回の25 bpの利上げを11月にやるか否か、12月にやるかだ。
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まだ利上げがあるか、2回あるかといった話は、経済成長を継続することほど重要ではない。
FRBがまだ利上げを続けるにしても、それは経済が強まるためであり、利上げだけを取り出して脅威ととらえるべきではないとの考えのようだ。
シーゲル教授は、経済に対する強気の見方を反映して米国株市場についても上げの余地があるとの見方を継続している。
「FRBはややタカ派的なメッセージを発するだろう。
しかし、実績の指標が現状なみに堅調である限り市場は年末に向けブームではなくとも上昇しうるだろう。」
FOMCがタカ派的でもとにかく強気。
バブルでなく上昇が続くという。
《永遠のブル》の面目躍如だ。
シーゲル教授は、ARM上場について、株式市場にとって「好ましい進展」と話した。
自身はテック株以外のバリュエーションを好むとしながら、実質金利上昇や「楽観的」な予想の下方修正があってもテック株に資金が流入している点を認めている。
最後にいつものように現状のバリュエーションの見方を繰り返した。
予想PER 20倍で5%の実質益回り。
過去数年より株式リスクプレミアムは小さいが、長期の過去平均とよくあっている。
市場全体としては割高ではない。
テック株は少し割高でバリュー株は割安だ。