ブラックロック

 

分散投資が可能になった:ブラックロック

資産運用の世界最大手BlackRockのRick Rieder氏が、やや長めの米債券への投資に関心を示している。
インフレ・金利上昇懸念が和らいだことで、より長いデュレーションの債券が検討可能になっているという。


「みんな景気後退入りすると言って、それが大きな影響を及ぼしている。
少なくとも2019年、おそらく2020年についていえば、それは正しくないだろう。」

リーダー氏がFOX Businessで過度に弱気に振れた市場心理にコメントしている。
大規模な財政刺激策の効果で2018年が高成長になったこともあり、2019年以降は成長鈍化が避けられず、それを心配する声が高まっている。
しかし、リーダー氏によれば、米国の人口動態は1980-90年代から大きく変化を遂げており、たとえ2%台前半の経済成長率でも決して悪いものではないという。
最近出てきた小売業、製造業の数字も良好で、なにより重要な労働市場は依然として引き締まっている。

「失業率は3%まで下がるのではないか。
そこまで行かずに上昇を始めたって、米国は労働者不足なんだ。」

リーダー氏は、長期金利上昇懸念が出る前に、2-3年のデュレーションの債券への投資を奨めていた。
この戦略は金利上昇リスクをかわし、キャリーを得るという好結果を生んだ。
しかし今、ディレーションをもう少し長期化してもいいと考えているという。
1つ目の理由はインフレの先行きだ。

「私はインフレは低下すると予想している。
CPI総合と原油・ガソリン価格に起こったことを見ると、インフレは低下するだろう。
インフレは2%より低下し1.5%近くに向かうだろう。
長めの金利で運用しておけば(インフレ低下にともなう金利低下の)心配はない。」


2つ目の理由はリスク分散効果だ。

現状の株式のバリュエーションを見ると、私はある程度の株式へのエクスポージャーは理に適っていると考えている。
金利に投資しておけば、株式保有のヘッジに役立つ。
これは2017-18年にはなかったことで、本当に重要で強力なことだ。

資産市場全体が金融相場の様相を示していた時代、債券と株式は順相関の傾向を示し、両者を保有してもリスク分散が効きづらい状態にあった。
最近、逆相関に転換したと示す現象が増えている。
こうなると、両者を同時に保有するメリットが復活する。
景気サイクル終期の株価上昇に賭ける投資家が、債券をヘッジに用いるのも理に適ったこととなりうる。

「私はもう少し長めの金利に移行したい。
地方債がとてもいい。
もはや2年にとどまっている必要はない。
環境が変わったんだ。」

最後にリーダー氏は、現在の市場環境を解説している。

みんな水面下で起こっていることを見あぐねている。
FRBが流動性を吸収し、ECBが量的緩和を止め、米財務省が国債を増発する中、世界の流動性が系から減っていく。
何が起こるかと言えば、ボラティリティが上昇し、プレーヤーが資産市場から退出していく。
・・・市場はそれに過剰反応している。


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