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凋落は決まった道ではない:レイ・ダリオ

ブリッジウォーター・アソシエイツのレイ・ダリオ氏が、ミスから学ぶことの重要性を説き、覇権国家の凋落への処方箋を紹介している。


自分や他人の間違いを悪く考えてはいけない。
間違いを愛せ!

ダリオ氏が昨日、「今日のプリンシプル」としてツイートした。
間違いを単に悲しむのでなく、そこから学ぶことで「将来の数千の同様の間違いを避けることができる」という趣旨だ。
さらにダリオ氏は前向きだ。
同氏は、間違いが「不可欠な進化の過程」になりうると考えている。

さらに、ダリオ氏はこれを覇権国家の栄枯盛衰にあてはめる。

たとえば、稼ぐより多く支出し、負債より資産ママ。おそらく逆。が大きいような財務状況にしてしまうと、一生懸命働くか消費を減らすかしなければ反転できない。
これは簡単ではない。
歴史が示すのは、強者の没落を反転させるのがとても難しいということ。
そのためには、すでに行われたことを元に戻さなければならないからだ。

米国の抱える双子の赤字をすべて巻き戻す必要はない。
しかし、持続可能なところまで巻き戻すのでも相当に困難であるのはそのとおりだろう。

ところが、ダリオ氏は、この方向性が決まった将来だとは言い切っていない。
すでに長い間、米国は強国であり続けた実績があるとし、それを続けるための要件を列挙している。

豊かで強力な段階にある者が一生懸命に賢く働き、支出より多く稼ぎ、たくさん貯蓄し、国民のほとんどにとってシステムを機能させることを継続するならば、今回のサイクルがこのように展開するとは限らない。

これは米国だけの話ではないだろう。
多くの債務を抱えた国々がこうした復活劇を模索してきたはずだ。
しかし、それはコロナ禍に対処するための財政出動で完全に視界を失った。
それでも望みを捨てないダリオ氏の本心はどこにあるのか。
少々気になるところだ。


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