円高ドル安阻止のため米国債を買え:藤巻健史議員

円高ドル安阻止のために日銀はFRBから米国債を買え

藤巻議員は円高阻止のための腹案を語っている。


日銀が米連邦準備理事会(FRB)の保有する米国債を直接買い取ることだ。
日本経済が低迷している要因の1つは外国為替市場での円高傾向だ。
半面でFRBは現在、保有米債を売却しバランスシートを縮めている最中で利害は一致する。
為替介入とみなされずに行き過ぎた円高を食い止める方法はいくらでも存在する。

米ドルに強気な議員だからこうした議論が出てくるのだろうが、少々おかしな議論だろう。
円高防止を目的としないなら、日銀が米国債を買い入れることの意義とは何なのか。
すでに、日銀の金融政策の主たる手段から《量》は外れている。
マネタリー・ベースの拡大自体に十分な効果がないと判断したためだ。
一方で、長期金利押し下げを通した効果は(副作用も大きいものの)あるものと考えられるが、このためには米国債でなく日本国債を買わないといけない。

急激な円高を防ごうとするのは当然の考えだ。
そのための手段として米国債を買うという方法論も当然ありうる。
しかし、もしもそうするならば、正々堂々と財務省が買うべきなのだ。
不思議なことにそうした正々堂々とした議論は出てこず、裏口入学のような話ばかりが語られる。
そもそも米国の立場に立った時、財務省ならNoで日銀ならYesというロジックとはいったい何なのだろう。
逆に言うなら、現状の異次元緩和が円安誘導になっているなら、建前や本音がどうであろと、米国はそれを材料に攻めてくるだろう。


ジョージ・ソロスの横顔

藤巻議員はJPモルガン退職後、ジョージ・ソロス氏のソロス・ファンドに参加していた時代がある。
議員が語るソロス氏の人柄が興味深い。

ソロス氏は一言で表すなら好々爺(こうこうや)。
・・・
ソロス氏はマーケットセンスはあまりなかったと思うが、人柄に関しては穏やかで好ましかった。

今ではすっかりフェイク・ニュースの餌食となってしまったソロス氏の実像を伝える貴重な証言だ。
ソロス氏は言うなれば《投資で大儲けしたおっさん》だ。
ユダヤ系ハンガリー人として苦労し、儲けたお金を世界のプログレッシブ勢力に寄付している。
それが右派の反感を買って、フェイク・ニュースの標的にされている。
しかし、実像はただの《投資で大儲けしたおっさん》だ。
自身もトレーダーとしての才を持っていたが、それより重要だったのはジム・ロジャーズ氏、スタンリー・ドラッケンミラー氏、ニック・ロディティ氏などをうまく使ったことなのだろう。


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