永遠のブル ジェレミー・シーゲル教授は、福禄寿のような風貌で、今年も年初から株高を予想している。
これが示したのは、何も永遠に常に上げるものはないということだ。
ジョージアの(上院議員決選)選挙で少し神経質になっているのだろう。・・・
市場が一直線に上げている時こういう反応を起こすには、ほんのちょっとの失望があるだけでいいんだ。
シーゲル教授がCNBCで、年初4日の米市場の下落についてコメントした。
民主党が上院で実質過半数を獲れば増税の確率が高まり、株式にマイナス。
一方で財政刺激策の規模は大きくなる確率が高まり、株式にプラス。
教授は、選挙結果のいかんにかかわらず、強気予想は動かないと言う。
株式の下げは長くは続かず、今年も株式市場にとって良い年になると太鼓判を押している。
ただし、短期的には、これまでの上げが大きかった分調整もありうるという。
5%、もしかしたら10%までの短期的な下落があるかもしれない。
でも、元の軌道に戻るだろう。
シーゲル教授の確信を支えるのは金融・財政政策で経済・市場に供給された流動性だ。
大量の流動性が昨年供給され、今年も続くとし、それが市場にプラスに働くと持論を繰り返した。
シーゲル教授はFRBの金融政策について、インフレ目標の2%をかなり超えない限り行動を起こさないと予想する。
FRBは経済を支えようとし、バイデン政権も金融緩和を支持するだろうからだ。
今年中に将来のインフレへの対処を予め議論することはあっても、実際に対処することにはならないとの予想だ。
年初4日のS&P 500は3,700.65(昨年終値3,756.07に対し-1.48%)。
ダウ平均は30,223.89(同30,606.48に対し-1.25%)。
シーゲル教授は、今年のダウ平均のターゲットについて尋ねられ答えている。
ダウ平均はややグロースやテックが少ない。
ワクチンができ、再始動が起こり、バイデンがインフラ支出に前向きだ。
インフラについては両党ともに前向きだったが、過去より今年は可能性が上がった。
ダウ平均は容易に今年さらに10-15%上昇しうる。