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債券市場のアノマリー:グッゲンハイム
2021年3月31日

グッゲンハイム・パートナーズが、債券市場、債券利回りの季節性について検証し、従前の推奨の根拠を補強している。


夏の間は、株式リターンが平均より弱くなる傾向があるが、債券についても平均より強くなる傾向がある。

グッゲンハイムが自社のブログで、夏季の債券市場のアノーマリーについて報告している。

米国株市場において「Sell in May.」はよく知られた言葉だ。
5月から株式が軟調になるためいったん売って、その後9月頃に戻ってこいという経験則である。
もちろん、当たる年、当たらない年があるし、経済・市場の環境にも大きく左右される。
それでも必ず毎年、市場関係者の話題に上がるアノーマリーだ。

その債券市場版はあるのか、グッゲンハイムが検証した。

(景気後退期の歪みを避けるため)2010-19年の景気拡大期のデータに注目すると、10年債利回りは、その年のトレンドとの比較において、9月から3月の間に上昇する傾向があり、4月から8月の間に低下する傾向があった。

強弱が見やすい株式とは異なり、債券ではトレンドの動きに季節性が埋没してしまいがちだ。
トレンドのベースラインに対する強弱を見たところが手柄だろうか。

結果、債券が強い(=債券利回りが低下する)期間の累積的利回り変化は-30 bp、弱い期間が+30 bp。
ただし、分布は強気側への偏りがあるという。

株が弱い間に債券が強くなる傾向があるとの結果にサプライズはない。
むしろ、直感的に納得しやすい関係だろう。
一方、これから債券利回りが下がるかもしれないと言われれば、これはコンセンサスとは逆方向になる。

魅力的バリュエーション、売られすぎのテクニカル環境、債券の強い季節という組み合わせは、今がデュレーションをロングする好機であることを意味している。

グッゲンハイムは以前、イールドカーブの短期・中期でリスクが低下側に偏っていると指摘していた。
今回も同様に債券に対して強気の予想となっている。

グッゲンハイムのスコット・マイナード氏は株式について年央に弱まり、年末は上げて終わると予想している。
程度はどうあれ、株式のアノマリーどおりの予想になっている。


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