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債券の大量発行が避けられない:ジェフリー・ガンドラック
2020年2月7日

債券王ことダブルライン・キャピタル ジェフリー・ガンドラック氏の対談の第2弾: ドル相場と金利についての見通しを語っている。


もしもパウエル議長が、今年のどこかでマイナス金利に入ると言っていたら、米ドルは数週間のうちに10%下落していただろう。
金利差がドルを押し上げてきた主たる要因の1つだからだ。
今ドル安となるべき理由でもある。

ガンドラック氏は引き続きドル安を予想しているようだ。
その1つ目の理由が内外金利差だ。
これは、ドル金利と言い換えてもよい。
なぜなら、他の先進国の中央銀行にはもはや金融緩和余地があまり残っていないためだ。
金利差を動かすのは事実上米金利という構図になっている。

ガンドラック氏がドル相場を見る上で現在もう1つ重視しているのが双子の赤字だ。
20か月程度のリードタイムをもって高い相関を示していると主張している。
貿易赤字はトランプ大統領が約束したようには縮小していない。
(昨年は縮小したが、米中合意のあった12月単月は再び拡大している。)

それより心配なのが国家債務の増大だ。

「国家債務が増大し、その水準が深刻な懸念を呼んでいる。
2018・2019年の政府債務の拡大は、GDP比にして前回の景気後退のどん底での国家債務増大と同等だ。」

無理もない。
企業や富裕層に大幅な減税を与え、歳出も増やしたのだ。

ガンドラック氏は、長期で見て国家債務増大がドル安要因になると警告する。
特に景気後退期には債務増大が避けられない。

「景気後退になれば、典型的には国家債務は約4%ポイント増加する。
世界金融危機では実際8%ポイント増加した。
仮にそれが最悪のケースとして、そうなるとすると、次の景気後退期、米国家債務は約13-14%増加する計算になる。
・・・これが債券の大量発行につながる。」

債券の供給が増えれば、それは金利上昇要因になる。
見合う需要の増大がなければ、大量の供給増が金利急騰の引き金を引くだろう。
長期金利がどこまで行くかについて、ガンドラック氏は「10%? わからない」と相場観を述べている。
過去2年間で見ると3.25%であっても市場は大きく混乱した。
ガンドラック氏は、長期金利が上昇してしまえば経済を立て直すのが困難になると予想する。
そのため、不本意ながら、FRBが長期金利を操作し続けると予想する。

ガンドラック氏は、FRBが市場をコントロールする能力に疑問を呈している。
昨年9月のレポ金利急騰の顛末を皮肉たっぷりに話した。

FRBは9月半ばに納税があったとか・・・Tビル発行があったとか言っている。
知らなかったの?
納税期日やTビル発行予定を知らなかったの?
FRBはPhDを持っている経済学者を700人も抱えているんだろ。
カモーン! щ(゚д゚щ)


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