ハワード・マークス

 

信用取引していい人、いけない人:ハワード・マークス

Oaktree Capitalのハワード・マークス氏のUCLA対談の第4弾、信用取引・レバレッジの活用について。
リスク許容度に応じた活用方法のエッセンスを話している。


「ある時ラスベガスのカジノに行ったら、マネージャーが寄ってきたので、あなたは賭けを中断したとする。
彼は言う。
『あなたが勝つ時には、多く賭けた方がたくさん勝てますよ。』」

マークス氏がUCLAでの対談で、信用取引についての喩え話をした。
勝つ時は儲けが増え、負ける時は損が増える。
カジノのマネージャーはこの前半部分だけを話したわけだが、条件付きで話しているからウソではない。
しかし人は往々にしてこの条件部分を忘れ去り、大きな過ちを犯す。
マークス氏は、これが信用取引の本質だという。

信用取引やレバレッジは決して投資をよりよいものにしてくれるものではないとマークス氏は説明する。
また、成功の確率を変化させるものでもない。
単に相場変動への「感応度を増幅してくれる」だけであり、ポートフォリオのリスク度合いを調整するためのものだという。
だから、うまくいけば儲けが多くなり、失敗すれば損が大きくなる。

投資家は自身のスピード・メーターに応じて信用取引へのスタンスを定めるべきと、マークス氏は諭す。
リスク許容度の大きな投資家はこうだ。

「もしもあなたがハイ・リスク投資家で財産もあり感情をコントロールでき忍耐も備えているなら、信用取引を考えていいかもしれない。
現在がサイクルのどこであっても信用取引していいというわけではない。
ハイ・リスク投資家は、サイクルの有利な局面なら、信用を考えるべきだ。」

一方、リスク許容度の小さな投資家は信用に手を出すべきでないと言う。

「ロー・リスク投資家は、たとえサイクルの有利な局面でも、おそらく信用取引を考えるべきではないだろう。
財政状態、感情のために、信用取引を賢く使うことができなくなるためだ。」


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