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低金利が続く、サイクルはもはやない:ウェルズ・ファーゴ

ウェルズ・ファーゴのマーガレット・パテル氏は、FRBが低金利を長く維持し続けるとして、現状の米10年債利回りを悪くない投資と話している。


(長期金利)低下の理由は、FRBの政策により抑制されたためだろう。
短期金利を低く保ち、大量の長デュレーションの長期の米国債を買い入れてきた。
このため米国債需要は中期部分に向かうしかなかった。

パテル氏がBloombergで、最近の米金利低下について解説した。
やはりFRBによる買入れが大きな要因だ。
同氏はそれ以外にもインフレ懸念、経済減速の懸念、内外金利差、米ドルの安定を要因に挙げている。
(インフレ懸念が回りまわって米国債の需要になるというのは、直観に反し面白い。)
投資家を米国債に押しやった不安は、株式市場のローテーションにも表れていたようだ。

「みんな市場にとどまっていたいが、何か安全なものが欲しい。
そこでFANGにしがみつき、FANGが上昇を続け、市場のそれ以外、中小型株、大型株までが混乱した。」

パテル氏のスタンスは《中央銀行とは喧嘩をしない》ということのようだ。
FRBが長く金融緩和を続けるというなら、そのとおりになると話している。
その信頼の一方で、経済・社会はいくつか不安も抱えている。
この両方の見方が、いずれも米国債への見通しを強気にする。

米10年債の130 bp+の利回りはかなりの投資先と言える。

超低金利継続を予想するなら、それは株にも朗報だ。
パテル氏は、米企業が人件費をコントロールできていると指摘。
企業業績が、好調だった第1四半期に続いて、第2四半期も市場予想を上回ると予想している。

キャスターは最後に、クレジット市場のサイクルは失われたのか、と尋ねている。
パテル氏の返事に迷いはなかった。

もはやサイクルは存在しない。
FRBが、趨勢的な低成長の中、極めて低い利回り範囲で決めている。

少なくとも過去の米国株市場は、金融政策のサイクル、フィクストインカムのサイクルから強い影響を受け、サイクルを形成してきた。
フィクストインカムにサイクルがなくなるなら、株式投資のあり方にも大きな変化が要求されることになろう。


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