低金利が経済成長を阻害する:ピーター・シフ

Euro Pacific Capitalのピーター・シフ氏は、FRBがバブル崩壊を無理に先延ばししないよう注文を付けている。
経済を健全な成長路線に戻すには、貯蓄・投資を促すだけの金利水準が必要だという。


(バブルからは)空気が漏れ出しているが、FRBは審判の日をなるべく先延ばししようとしている。
しかし、経済の長期的な健全性にとって最良の道は、バブルを弾けさせることなんだ。

シフ氏がポッドキャストで主張している。
経済学とは思想そのものだ。
シフ氏は、市場こそが経済を適切な状況に保つ最良のメカニズムだと考えている。
人間による人為的な操作は、一時的な対処ならば有効かもしれないが、長く続けるべきでないとの考えだ。

低金利・税金で利回りはマイナス

最近のシフ氏の心配事はインフレだ。
コアCPIがこの7年で最高水準である点を指摘している。
原油価格の下落はプラスだが、いつまでも下落が続くものではなく、一時的な助けにすぎない。
これでもしもドル相場がドル安に振れれば、米インフレはさらに上昇しかねない。
シフ氏のこの日の心配は家計ではなく投資家に向けられている。


「政府発表のインフレの数字をFF金利から差し引くと、実質FF金利はマイナスだ。
もちろん、金利を受け取れば税金がかかるから、現在、政府に預けたお金の利回りは大きくマイナスだ。
それでもFRBはマイナスの税引後利回り、マイナスの税引前利回りでも、それが中立的であり正常であるかのように主張し、続けようとしている。」

シフ氏の持論は、バブルとは中央銀行の金融緩和がもたらしたものというもの。
金融政策が引き締め的になる中で、米市場が変調しつつあるように見える。

「もちろん、FRBがバブルを弾けさせたくないなら、大規模な刺激策を維持する必要がある。
それが今機能していない。」

債務バブル崩壊先延ばしのための低金利

シフ氏は金融緩和の理由をもう1つ挙げている。
借金漬けの経済を延命させることだ。

「みんなこう言い続けている。
『なんで金利を正常化できないんだ。
2%で何が悪いんだ。
どうして3、4、5%に上げられないんだ。』
・・・債務がもっと少なかった頃は、そうした金利だった。」

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