ブラックロック
 

低ボラティリティへの油断は禁物:ブラックロック

資産運用の世界最大手ブラックロックが、リスク・テイクとともにリスクへの備えを奨めている。
ボラティリティが低くても油断すべきでないと警告している。


わが社は慎重ながらもリスク選好を維持している。
しかし、このサイクル終期においてはさらなるボラティリティ上昇が起こりうると予想する。
これは、ポートフォリオにバラストを入れておくべき理由になる。

ブラックロックが13日付の週次コメンタリーで自社の投資スタンスについて書いている。
リスク選好の理由として、世界経済の拡大と各国中央銀行の金融緩和継続を挙げている。

景気・市場サイクル終期の投資家心理をよく表すようなフレーズではないか。
経験則によれば、米市場の弱気相場入りは米経済の景気後退入りよりも先行する。
浜町SCI調べでは、過去4回の景気後退期、株式市場は平均8.5か月ほど先行して下落を始めた。
こうした前例があると当然投資家は考える。
《景気後退が1年後ぐらいになったら売り逃げよう。
でも、それまでは上がるかもしれないから全部を売るわけにはいかない。》
と。


先週の市場の動きは、異常に低水準の市場ボラティリティがサイクル終期のリスクを正しく反映しないものだということを思い出させてくれた。
地政学的リスクが1つの重要な例だ。

みんなイス取りゲームの終わりが近いのを感じている。
市場が上げていても、悪い材料にも反応しやすくなる。
サイクルの終わりがくれば、ある程度の下げを覚悟しなければならない。

だから、ブラックロックは「バラスト」を入れるべきと言っている。
昨年12月には、その例として短・中期の米国債を挙げていた。
同社はサイクル終期こそバランスド・アプローチが重要になると解説する。

米国債は歴史的にボラティリティ上昇などに対するポートフォリオのクッションという需要な役割を担ってきた。
株式については、米国株と新興国市場株式を選好する。
経済鈍化の中でも利益成長を維持できるクォリティ企業に集中したい。


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