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今日のFRB議長発言は2018年と同じ:ジェフリー・ガンドラック
2022年1月13日

ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック氏が年初のウェブキャストで、広範なテーマについて分析している。


JPモルガンによるS&P 500のチャートはかなり良くできている。
1998-2018年に大きく上昇し、今では垂直(上昇)といった動きになっている。

ガンドラック氏が11日に行ったウェブキャストの内容を同社がSNSで伝えている。
同社SNSから、同氏の発言の注目点を追っておこう。

上のツイートは、ガンドラック氏が急激な株価上昇を指摘したもの。
ただし、決して理由のない上昇でもない。
株価のチャートとともに個人の財支出のチャートも呈示している。

「『ワーク速度』。
過去2年の上昇は、その前の10年の財支出増加とほぼ同じだ。」

パンデミックに対処するための異例の規模の財政・金融刺激策が、人々の銀行口座の残高を増やした。
ウィルスのためにサービスへの支出は限られるが、財(モノ)への支出は急拡大した。
これが少なくとも刹那、経済と資産市場を膨らませている。

以下、興味深い論点を紹介する:

「今日のジェローム・パウエルFRB議長は2018年の処方箋を繰り返したように聞こえた:
QEを終わらせ、公定短期金利引き上げだ。」

いうまでもなく、2018年とは第3四半期に長期金利が上昇して株価が大きく調整した年だ。
結局、それまでゆっくりと進めていた金融政策正常化は頓挫し、FRBは金融緩和にUターンすることになった。

「株式市場がQEによって支えられてきたことは否定できない。
だからFRBがテーパリングすれば、株式市場には逆風が予想される。
まだ景気後退を予言するわけではないが、景気後退圧力が踏み上がると予想している。」

ガンドラック氏は以前から、FRBほかの中央銀行のバランスシート規模が米株価と同期してきたと主張している。
テーパリング、量的引き締めとなれば、同氏の予想は当然逆方向を向くことになる。
これまではインフレ上昇を求める局面だったから、Uターンの判断も比較的容易だった。
仮に今後目標を超えるインフレが居座るなら、Uターンの判断は難しくなる。

ガンドラック氏は住宅価格の動向ほかからインフレが年前半上昇を続けると予想する。
しかし、景気後退の兆しも多く見られるという:

こうした観察から、ガンドラック氏はインフレ/デフレの両極端の可能性がありうると話してきた。
両方の可能性に対処するようポートフォリオを構成すべきとの考えだ。

同氏は現在、ドルに長期弱気、金は短期中立・長期強気だという。


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