投資

ハワード・マークス 今後2-3年の有望分野:ハワード・マークス
2020年4月6日

ハワード・マークス氏のXP Investimentosインタビュー第2弾: 有望な分野とリスク管理について、考え方の根本を教えている。


「質問に答える前に言いたいことがある。
ほとんどの人が、どの事業がうまく行くといい、それに投資している。」

コロナ・ショックも落ち着くだろう2-3年後どのような事業・事業モデルが成功するかと尋ねられ、マークス氏が質問内容に注文を付けた。
最終的にマークス氏は航空・ホテルの売上が減り、ズーム・ビデオ(ビデオ会議システムの会社)の売り上げが増えると予想した。
しかし、これらは「明らかなもの」にすぎず、マークス氏にとっても聴衆にとってもあまり意味のある質疑にはならなかったようだ。

マークス氏が重要と考えるのは2次的思考であり、そのための設問の立て方だ。

本当の問題は、どれがうまく行き、かつ、まだみんなが気づいていないか、だ。
私たちは概して、優位性が気づかれていないものに投資したいと考えている。

リスクを測るのはもう遅すぎるんだよ。

現在のような不確実性の高い時期のリスク管理のあり方を尋ねられ、マークス氏は再び質問に注文を付けた。
同氏の最終的な答は、質の高い投資対象にシフトすること。
しかし、これもマークス氏からすれば凡庸な答にすぎない。

「一たび事故が起こってしまったら、安全ドライバーになろうとしても遅いんだ。
今はもう事故が起きてしまったんだ。」

リスク管理とは投資環境が難しくなってからやることではないと言いたいのだ。
マークス氏は、XP Investimentosに2年前に話したことを回想した。

「私が言ったのは
『野球の8回で、試合終了が近い。
リスクを減らし、慎重なアプローチをとるべき時。』
決して、コロナウィルスが来るとか、健康問題が来るとか、不況が来るとか、言わなかった。」

マークス氏はどんな悪材料が顕在化するかを予想はしなかったという。
ただ世界のリスクが高まり、資産価格が高まり、企業・国がレバレッジを上げて危険度を増しているとだけ、当時の状況を認識していたのだ。

これこそリスク管理上の教訓なんだ。
安全に振舞うのがいつ重要になるかを理解するのに、何が起こるかを知る必要はないんだ。


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