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今後数か月で多くの試金石が訪れる:モハメド・エラリアン

アリアンツ首席経済アドバイザー モハメド・エラリアン氏は、FRBが現状維持を続ければ将来の市場混乱のリスクが高まると警告した。


現在すべてのものが上昇している。
これは、継続的で莫大な流動性と経済回復の大きな改善を反映したものだ。・・・
政策のミスか何らかの市場の混乱がないかぎり、これら2つが市場を押し上げ続ける。
強調したいのは、今後数か月で多くの試金石が訪れるという点だ。

エラリアン氏がCNBCで26日、現在の力強い資産価格上昇を解説した。
流動性と経済回復が市場を強く押し上げている。
一方で、全く死角がないわけでもなさそうだ。

「FRBは先月経済成長について大きく上方修正したばかりだが、再び経済見通しを上方修正するだろう。
インフレ圧力を無視するだろう。
市場の一部に過剰が発生しているのを無視し、単純に現状維持を決めるだろう。」

エラリアン氏は27-28日のFOMCの結果を予想した。
FRBが現状維持を続けること自体は(長い目で経済にとってどうかは別として)少なくとも足元の市場にとっては朗報のはずだ。
エラリアン氏も以前からこれが市場を押し上げ続けると言ってきた。
ただし、26日の出演では、FOMC後に市場が先読みを始めると予想している。

みんな注目を6月に移し、もしもFRBが後手に回ったら何が起こるだろうと自問し始めるだろう。
FRBが採用している実績ベースのやり方の問題の1つは、後手に回るリスクが高い点にある。
そうなれば、急ブレーキが踏まれることになる。

過去のFRB金融政策と米景気・市場サイクルを振り返ればわかるとおり、FRBの急ブレーキはほぼ例外なく悪い結果につながる。

エラリアン氏は、今のうちに軽くブレーキを踏み始めた方がよいと話している。
(こうした話が出ること自体、米市場においてFRBテイパリングの可能性が少しずつ高まっているとの認識が広がっているのを示しているのだろう。)
エラリアン氏は、最近の一見よくないニュース、カナダでのテイパリングやキャピタルゲイン増税を引いて、「市場が正しく無視した」点を指摘し、早いうちほど市場の反応は良くなると予想した。

エラリアン氏が危機感を強めているのには少なくとも2つ理由があるようだ。
その2つが今後米市場の試金石となるのだろう。
1つは、FRBが一過性と考えている足元のインフレが一服しても、持続的なインフレが残る可能性があることだ。
もう1つは、持続的なインフレを引き起こす要素が米経済に増えてきている点だ。

供給サイドでインフレが上昇し始めている。
農産品、工業製品、労働市場でも少し、半導体、リストはどんどん長くなりつつある。
心配なのはインフレが供給サイドから起こり、一時的でなくなり、インフレ的過程につながることだ。
用心しなければ、将来のコントロールが難しくなる。


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