投資

今年は買い、まだ10、15、20%上昇:ジェレミー・シーゲル

ウォートンの魔術師ジェレミー・シーゲル教授が、気持ち良さそうに首を振り振り、いつものように強気予想を述べている。


ローテーションが終わったとは思っていない。
バリューがグロースをアウトパフォームすると信じている。

シーゲル教授がCNBCで、引き続きグロースからバリューへのファクター・ローテーションが進行すると予想している。
今年はまだ経済再開に着目した物色が成功すると予想。
株式市場には追い風が多いとして、上昇余地があると話した。

(インフレで)調整が入れば、私は買うだろう。
株式は実物資産に対する請求権だ。
企業はコスト増を消費者に転嫁するのに苦労していない。
利益率は過去最大で、期待を上回った度合いも史上最高だ。

シーゲル教授は、当面の株式市場について強気を継続している。
赤べこのように首を振り振り強気予想をまくしたて、ちゃんとメディアのために編集点を作り、そのたびに幸せそうなドヤ顔を見せる。
この日は特にご機嫌な様子だった。

実際、米企業はしたただか。
危機が起これば、すかさず余剰人員を切り捨てる。
業界に供給不足が起これば、やすやすと売価に転嫁する。
これが、利益率上昇を支えている。

一方で最近、シーゲル教授は、少し心配事を語る場面を増やしている。

私が唯一心配するのは、FRBが本当に引き締めを始めることだ。
今年の年末にもあるかもしれない。

シーゲル教授はインフレについて今後3-4年で累積20%のインフレが起こると予想している。
つまり、インフレが足下の一過性のものだけでは終わらないと考えているのだ。
仮に教授の予想のとおりなら、その確率が高まるにつれFRBは徐々にスタンスを変えていく必要に迫られるだろう。
その1つ目の関門が、FRBによるテイパリング、またはそのフォワードガイダンスになろう。

シーゲル教授は、FRBが引き締め(あるいは正常化)を始めるタイミングでどのような投資行動を採るべきか思案中だという。

「株式市場がさらに30%上昇するなら、暗い陰を落とすだろう。
現状の水準なら、私はまだ留まるだろう。
だから、株式はまだ良い投資先で、早期(一過性)のインフレは心配していない。
私は後(持続的)のインフレ、FRBの引き締めを心配しているが、そこまでにはまだはるかに上がる可能性がある。」

シーゲル教授は、さかんに上げ余地が大きいとアピールする。
この根拠はどこにあるのか。
それは、教授が年3-5%のインフレを予想している点にある。
このように高いインフレでは、相当な利上げが進むまで実質金利が低位におかれるためだ。

「金利からインフレを引いたものが最重要の検討材料であることを忘れてはいけない。
だから、仮にインフレが5%でFRBが2%に利上げしてもあまり心配しない。
まだ個人にとってはタダ金だ。」

シーゲル教授は、実質金利が上昇する時期こそ心配すべきという。
それは通常、引き締めサイクルの初期ではなく終期だ。
そして、今はまだ引き締めサイクルが始まってもいない。
教授は、テイパリング開始により市場に波風が立つと予想しているが、本当の試練はまだまだ先だという。
試練の時はFRBがインフレを実際に止める時で、おそらく2022年終盤になるだろうという。
だから、今はまだ強気でいいというわけだ。

今年は買いだ。
まだ10、15、20%上昇する。
そしてリターン低下の時代が来るだろう。

ファクターでは引き続きバリュー株が選好され、特に高配当株が人気になるという。

フィクストインカムがインフレについていけないからだ。
歴史やすべての研究は、配当がインフレについていくと示している。
これが私が、バリュー・トレードが2021年に良いトレードだと考える一因だ。


-投資
-,

執筆:

記事またはコラムは、筆者の個人的見解に基づくものです。記事またはコラムに書かれた情報は、商用目的ではありません。記事またはコラムは投資勧誘を行うためのものではなく、投資の意思決定のために使うのには適しません。記事またはコラムは参考情報を提供することを目的としており、財務・税務・法務等のアドバイスを行うものではありません。浜町SCIは一定の信頼性を維持するための合理的な範囲で努力していますが、完全なものではありません。 本文中に《》で囲んだ部分がありますが、これは引用ではなく強調のためのものです。 その他利用規約をご覧ください。