今年は据え置き、来年は利下げ:モハメド・エラリアン

独Allianz首席経済アドバイザー モハメド・エラリアン氏が、ハト派に転回したかに見えるFRBの真意を解説している。
FRB高官の発言が、市場心理にどう作用したかを説明した。


「A」。
この環境での舵取りは誰にとっても至難の業だったはずだからだ。

エラリアン氏がCNBCで、ジェローム・パウエルFRB議長の採点を促されて答えた。
ハト派からタカ派まで、パウエル議長に対する評価は驚くほど高い。
議長の政策を論じる前に、議長の能力・見識・人格への信頼感が高評価を決めているようだ。
エラリアン氏が「A」をつける議長の今後の政策はどうなるのか。

「FRBは今年は何もせず、来年は引き締めよりは緩和の確率が高い。
来年のどこかで利下げが行われ、確率は50-55%程度だ。
・・・
バランスシート縮小を自動操縦で行うのを変更するのは間違いない。
最終目標とペースの両方を変えるだろう。」


エラリアン氏の予想からはFRBがハト派に転回したようにも聞こえるが、そうでもないようだ。
タカ派とハト派の両方を注意深く検証すると、何も大騒ぎするほどのことでもないようなのだという。

「私はいつも、両方が互いに聞き合うことが重要と考えている。
そうすれば、なくすことはできないものの、将来への誤解の確率を減らすことができる。
(今のFRBは)中立からやや市場に有利な側にあるが、たいしたものではない。」

つまり、FRBのスタンスは外野が騒ぐほどには変化していないということだ。
しかし、エラリアン氏はそれでも、FRBがハト派的なコメントを出したことは重要な出来事だったという。
確率分布の中央値を動かさなくとも、下位の側の裾を切り取ったからだ。

「必要ならば流動性が供給されるとの期待に作用したんだ。
だから、かつての考えに戻りやすくなった。
押し目ならば買えばいいだろうという考えだ。」


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