海外経済

今年は据え置き、来年は利下げ:モハメド・エラリアン
2019年2月7日

独Allianz首席経済アドバイザー モハメド・エラリアン氏が、ハト派に転回したかに見えるFRBの真意を解説している。
FRB高官の発言が、市場心理にどう作用したかを説明した。


「A」。
この環境での舵取りは誰にとっても至難の業だったはずだからだ。

エラリアン氏がCNBCで、ジェローム・パウエルFRB議長の採点を促されて答えた。
ハト派からタカ派まで、パウエル議長に対する評価は驚くほど高い。
議長の政策を論じる前に、議長の能力・見識・人格への信頼感が高評価を決めているようだ。
エラリアン氏が「A」をつける議長の今後の政策はどうなるのか。

「FRBは今年は何もせず、来年は引き締めよりは緩和の確率が高い。
来年のどこかで利下げが行われ、確率は50-55%程度だ。
・・・
バランスシート縮小を自動操縦で行うのを変更するのは間違いない。
最終目標とペースの両方を変えるだろう。」

エラリアン氏の予想からはFRBがハト派に転回したようにも聞こえるが、そうでもないようだ。
タカ派とハト派の両方を注意深く検証すると、何も大騒ぎするほどのことでもないようなのだという。

「私はいつも、両方が互いに聞き合うことが重要と考えている。
そうすれば、なくすことはできないものの、将来への誤解の確率を減らすことができる。
(今のFRBは)中立からやや市場に有利な側にあるが、たいしたものではない。」

つまり、FRBのスタンスは外野が騒ぐほどには変化していないということだ。
しかし、エラリアン氏はそれでも、FRBがハト派的なコメントを出したことは重要な出来事だったという。
確率分布の中央値を動かさなくとも、下位の側の裾を切り取ったからだ。

「必要ならば流動性が供給されるとの期待に作用したんだ。
だから、かつての考えに戻りやすくなった。
押し目ならば買えばいいだろうという考えだ。」


-海外経済
-

執筆:

記事またはコラムは、筆者の個人的見解に基づくものです。記事またはコラムに書かれた情報は、商用目的ではありません。記事またはコラムは投資勧誘を行うためのものではなく、投資の意思決定のために使うのには適しません。記事またはコラムは参考情報を提供することを目的としており、財務・税務・法務等のアドバイスを行うものではありません。浜町SCIは一定の信頼性を維持するための合理的な範囲で努力していますが、完全なものではありません。 本文中に《》で囲んだ部分がありますが、これは引用ではなく強調のためのものです。 その他利用規約をご覧ください。