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グッゲンハイム スコット・マイナード 今は買いの好機:スコット・マイナード
2022年4月14日

グッゲンハイム・パートナーズのスコット・マイナード氏らが「景気後退に備えるための投資家ガイド」と題する短いレポートを公表したが、タイトルからの意外性があり面白い。


経済はまだ力強く成長しており、FRBの政策実行はまだ完全に進んでいるわけではないため、すぐに景気後退が来るとの懸念は過剰だ。
しかし、景気後退の前の期間に異なる資産クラス・市場セクターがどういうパフォーマンスを上げるかを考えるのに、早すぎることはない。

マイナード氏らがレポートで書いている。
同社では、景気後退前の2年間について1年ずつに分けて資産クラスごとのパフォーマンスを検証している。

  • 2年前から1年前: 経済成長が強く、FRB利上げが始まる。
    コモディティ・株式・ハイイールドのパフォーマンスが良い。
  • 直前1年間: 利上げにより経済鈍化が始まる。
    「リスクが低く、デュレーションが長めの資産がリスクの高いセクターをアウトパフォームする。」

マイナード氏らは、ジョン・テンプルトンの有名な格言でレポートを終えている:

「投資におけるもっともお金のかかる4語は、『今回は違う』(This time is different.)だ。」

イールドカーブはフラット化した。
景気後退まで数年に迫っている可能性が高い。
しかし、先例に当たれば、その前に《最後のひと上げ》があるものだ。

マイナード氏はCNBCで、イールドカーブの長短逆転から景気後退まで18-24か月あるのが通例だと述べ、上記レポートの主旨を説明した。

今は決して後ろ向きになるべき時ではない。・・・
経済的不確実性は多いが、歴史が教えてくれるのは、今後12-24か月のホライズンでの投資を考えるなら、今は買いの好機だということ。・・・
『市場は心配の壁を登る』状況であり、強気であるべきだ。

マイナード氏らしい逆張りスタンスだ。
同氏が強気を奨める理由は、上記レポートで示されたようなマクロ的な経験則だけではない。
もう少し、細かい観察が背景にある。

「FRBが利上げを始め、イールドカーブが長短逆転すると、長期側、典型的には10年債利回りは0.50-0.75%低下する。
長期金利が低下すれば、多くの株式が魅力的になる。」

利上げが予感されるようになると、長期金利はそれを先読みし上昇する。
これが《噂で買って、事実で売る》になるのが利上げ開始だ。
その後、金融引き締めによる景気後退まで先読みされれば、さらに長期金利に下げ圧力が加わる。
長期金利が下げ始める時期、まだ経済は強いから、リスク資産に有利になりうる。
だから、心配すべきは、経済が弱くなる時期(その少し前)であり、景気後退までは通常18-24か月あるという主張につながる。

マイナード氏は、不確実な要素が多く難しい局面であることを認めている。
それだけに自分が何をやろうとしているのかをきちんと認識すべきとし、逆張り予想が好きな同氏らしいアドバイスをしている。

みんなによく言うのは、自分がトレーダーなのか投資家なのか常に問い直せということ。
投資家なら将来1、2、3年のホライズンを考えるべきで、トレーダーなら次のトレードを心配すべきだ。・・・
本当に財産を増やしたいなら投資家であるべきで、買うべき時は他の誰も買いたがらない時だ。


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