今はハイイールドと金:デニス・ガートマン

デニス・ガートマン氏が、米国株市場について強気相場継続を予想した。
ところが、不思議なことに、投資推奨には米国株が入っていないのだ。

「FRB利下げ確率は、金曜日の(雇用統計の)数字により過去54時間ほどで劇的に低下した。
先週を振り返ると、興味深いことに、コンセンサスは年内に少なくとも3回、間違いなく2回は利下げされるというものだった。
今では・・・利下げ傾向は明らかに減少した。」


ガートマン氏が9日、FOX Businessで米市場の金融政策に対する見方の変化をおさらいした。
市場はFRBを先回りする形で利下げを織り込んできたが、それが行き過ぎと悟り急速に利下げ織り込みを縮小している。
それに呼応するように、株価もわずかに調整してきた。

ガートマン氏は、それでも株式市場が大きく腰折れることはないと考えているようだ。
利下げ見込みが縮小したといっても、FF金利や市場の2-30年金利は依然として歴史的な低水準にあるためだ。

ここからどれだけ下がりうるのか。
低金利が本当にドライビング・フォースなのか。
株式の強気相場は金利上昇の中でも続きうるのか。
答はYesだ。
まだありうる。

確かに金利は依然として異常なほど低い。
しかし、資産価格は金利のみによって決まるものではない。
金利によって割り引かれるキャッシュフローも等しく重要だ。

ガートマン氏はその点についても中間点をつけている。

「来年も3%成長を続けるのは極めて難しい。
それが前提とされているが、実現しないだろう。
過去1年半のような成長を将来も継続することはできないだろう。
でも、そこそこの成長が可能かと言えばYesだ。」

ガートマン氏は強気相場の継続を予想しているのだ。
これはこの1年ほどの同氏の弱気スタンスとは異なるニュアンスだ。
ガートマン氏は持ち前の率直さから自身の誤りを認めている。


「昨年、私は何度か株式に弱気になろうと試みた。
結果としてそれは全く分別のない利益のないものだった。
トレンドは明らかに右肩上がりだ。」

こうした率直な態度がガートマン氏の人気を支えている。
合わせて、同氏が自分の資産のみを投資している点も重要だ。
他人の金を運用したり、他人にああしろこうしろというだけの人ではないのだ。

ガートマン氏は、今回の強気相場の腰の強さに驚いているようだ。
先週のカリフォルニア地震に触れ、この強気相場の終わり方を予想している。

「この強気相場が終わるのは、いつか地政学的状況や自然(災害)による状況が起こった時に、ダウが500ポイント上げ(注: おそらく「下げ」の言い間違い)S&Pが50ポイント下げて始まる。
その時こそ強気相場が終わったと言うべきなんだ。
しかし、それまでは強気相場だし、下げでは買うべきなんだ。」

ガートマン氏は押し目では買うよう奨めている。
その一方で、カリフォルニアの地震によってリスクに関して「アンテナが立った」とも語っている。

では、そのガートマン氏は最近どのような投資対象に投資しているのか。

私は、社債と金が適切な投資対象だと思う。

金については説明は要るまい。
ガートマン氏は数年前から金投資を増やしている。
特に、ユーロや円を調達通貨とする金投資を奨めていた。

問題は米社債だ。
多くの人が今最もリスクの高いカテゴリーと指摘している。
ガートマン氏は、過去数か月ハイイールドの企業債務証券を買ってきたのだという。
同氏はこれがTINAトレードであることを認めている。

もちろんリスクを取っているのは間違いない。
しかし、いつでも換金できるほど極めて流動性の高い商品から経常的にキャッシュフローを得ようとするなら、率直にいって今はそれしかないんだ。


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