投資

人間の行動を理解しろ:ウォーレン・バフェット
2019年5月5日

バークシャー・ハザウェイの年次株主総会の第3弾。
投資のために必要な人間行動への理解についての議論の部分だ。


「チャーリーの答を聞くといい。
彼の方が年上だから、私が教えられない老化のことも教えられるだろう。」

バフェット氏が11歳の中国の少年から質問を受けた様子をYahoo Financeが紹介している。
少年は流暢な英語で、投資と人間の行動についての関係を尋ねた。
88歳のバフェット氏が95歳のマンガー氏に主役を渡そうとするのは、年齢にかかわる議論でのお約束だ。

バフェット氏の答は、人間の行動と投資の関係というより、人間の行動の理解のしかたの方に集中している。

「年齢を重ね人間の行動についての経験を積むにしたがい、人はよりよい理解ができるようになるし、そうしなければいけないとの私の考えは間違いなく正しい。
・・・
どれだけIQが高くても、誰に教わったとしても、本を読むことだけで人間の行動の専門家にはなれない。
・・・
私は、25-30歳のころより人間の行動についてより多く知っていると思う。」

人間の行動を理解するには座学ではだめで、実体験と年輪がものを言うということのようだ。

マンガー氏はやや唐突だったが、リー・クアンユーの話を持ち出した。

「彼は人生を通して何度も何度も繰り返し何がうまくいくかを問い直し、それを実行した。
自国の単純な哲学を排して人生を生きれば、すばらしくうまくいくだろう。
何がうまくいくかを理解し、行動しろ。」

バフェット氏は、やや唐突なマンガー氏の話をうまく本筋に引き戻している。

何がうまくいくかを理解することは、他の人がどう行動するかを理解することだ。
チャーリーと私は、極端な人間の行動、多くの予想できない行動を目にしてきた。

投資が心理戦、行動経済学・行動ファイナンスの範疇と考える人は多い。
市場心理を的確に理解し、投資家の次の行動を予想できれば、その人は勝ち組になれる。

話は次のマンガー氏の発言から奇妙な展開を見せる。

毎晩、極端な人間の行動を目にしている。

会場がざわついた。
マンガー氏の意図が読み取れなかったのだ。
得意の下ネタなのか、まじめな話なのか。
マンガー氏が気づいて補足した。

テレビで見ているんだ。

95歳のマンガー氏はいつものように飄々としている。
一方、88歳のバフェット氏はほっとしつつ会場の爆笑を誘った。

そっちの意味でよかったよ。


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