ジム・ロジャーズ氏が、市場・経済の見通し、最近の投資活動、人生最良の投資について話している。
市場心理(VIX)は最悪だ。
通常、そうなったら、リバウンドするものだ。
ロジャーズ氏がシンガポールMoneyFMのインタビューで、落ち着きを見せ始めた足元の市場について解説した。
同氏は、上昇がしばらく続く可能性があるとしつつも、再び危機に逆戻りすると予想する。
企業業績が悪化し、さまざまな経済主体が債務を膨らませるためだ。
ロジャーズ氏は、先行きをこう予想する。
後にもっと経済がダメージを受け、最後には金利が上昇するだろう。
ロジャーズ氏は、市場や経済の回復期のイメージを尋ねられている。
市場はV字またはW字回復になるかもしれないが、経済はL字かW字となり回復に時間がかかるだろうという。
ロジャーズ氏は、コロナ・ショックの前から、とどまることをしらない債務拡大を警告してきた。
原因が増大を続けているから、次の危機・弱気相場は「人生最悪」になるというロジックになった。
その原因はコロナ・ショックでさらに一気に悪化しそうだ。
ロジャーズ氏は、コロナ後の世界を次のように予想する。
私たちは債務についてより懐疑的になっていくだろう。
債務で多くの人たちが破壊されてしまうだろう。・・・
結果、世界中で債務を忌避するようになるだろう。
その他、注目の発言:
- 最近買った株: ロシアの船会社、中国の複数のワイン会社
- なぜ日本株を検討しているのか:
「日本株は最高値から大きく下げており、今莫大なお金をかけて市場を押し上げようとしている。
これは日本にとっていいことではない。・・・
しかし、しばらくのあいだ市場を押し上げるのにはいいのだろう。」
(買う買うといって、まだ買っていない。理由も少々軽薄だ。) - 航空会社:
米社のことはわからない。
自分はアジアの航空会社、旅行会社、空港を物色している。
ロジャーズ氏は、人生最良の投資についても披露している。
こちらはなかなか心がこもった良い話だ。
何十年も私は子供を欲しいと思ったことがなかった。
子供を持つ人たちをかわいそうに思っていた。
・・・私は間違っていた。
子供たちは私にとって最良の投資だった。