世界経済は回復へ、米国株は調整も:バイロン・ウィーン

Blackstoneのバイロン・ウィーン氏が、経済・市場に対する強気スタンスを継続した。
年末・年初には突出した強気スタンスが目立つ存在となっていたが、ふたを開けてみれば、同氏の独り勝ちに近い状況だ。


10のサプライズ』では(今年の米国株)市場が15%上昇すると予想した。
当時はウォール街で最も強気の予想だったが、S&P 500は今までで実質的に15%上昇してしまった。
だから残りの3四半期で似たような上昇は見込めない。

ウィーン氏がCNBCで第1四半期を振り返った。
同氏による年初恒例の「10のサプライズ」では、S&P 500が年内に15%上昇すると予想されていた。
同指数の昨年末から4日終値までの上昇は15%弱である。
通年での予想幅を第1四半期だけで消化したことになる。
ウィーン氏は依然として先行きに強気だが、ペースがやや速いと感じているようだ。

「弱気相場の心配はしていないが、先々調整はあるだろう。
(米国株)市場は今から年末にかけて上げ余地が限られている。」


年初の「10のサプライズ」予想にはいくつも実現しそうな予想がある。
1. FRBが利上げを停止
2. S&P 500は15%の上昇
3. 景気拡大が続く
5. 新興国市場の企業収益見通しが改善
7. 米ドル相場が2018年末の水準で安定
10. グロース株が主導
番外2. 中国が刺激策
番外4. ECBが量的緩和を再開

いずれも景気サイクルを熟知し、その際の経済・市場の振る舞いを見切った予想と言えるだろう。
結果、これまでのところ、ブラックストーンの突出した強気予想は独り勝ちに近い成功を収めている。
ウィーン氏は市場コンセンサスとの根本的な違いを指摘する。

昨年末にはみんな2019年にも景気後退入りしうると考えていた。
世界的な成長鈍化のためだ。
私は(そうならないためには)わずかなことが起こればいいと考えていた。

ウィーン氏が世界経済回復のカギと考えていた要因は大きく3つあった。
同氏はこのいずれもが好転すると予想している。

  • 中国の改善: 「実現のために景気刺激策を講じるだろう。・・・年後半に強さを取り戻す。」
  • 米住宅市場の改善
  • ハードではないBrexit

ウィーン氏は世界経済についてそう悪い年にならないと考えている。

よって世界経済は改善し、全世界のベースで3%近い成長となるだろう。
欧州は1-2%の間、米国は2-3%の間となるだろう。


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