世界は王様が裸であることを目にする:カイル・バス

ヘイマン・キャピタルのカイル・バス氏が、中国ショートの根拠と手法について明かした。
あわせて、米市場での戦略にも触れている。


「中国は、世界の歴史におけるどの国の通貨発行総額よりも多く通貨を発行している。」

今年になって中国株が上昇を続けている要因をCNBCで聞かれて、バス氏が中国の莫大な通貨発行を指摘した。

米国では『FRBのバランスシート4.5兆ドルが大きすぎる、3.5兆ドルまで落とすべき』と議論している。
中国はこの10年だけで30兆ドル相当の人民元を発行している。
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中国人が株式市場を押し上げることができるかと言えば、間違いない。

この数年、中国売りを仕掛けてきたバス氏だが、中国株のショートは選択肢にはならないという。

  • 中国政府が中国株の価格を操作することが可能と考えている。
  • 倒産法制において、西側諸国の投資家が残余財産を取得することが許されていない。

バス氏は「法の支配」の存在しない地域で株式を売買するのは難しいとこぼした。
MSCIのグローバル指数が中国株の比率を5%から20%に大幅に引き上げた点についても、「物事が悪化に向かえば、多くの人が大損を被ることになる」と批判した。


中国株を触らないとすれば、バス氏は何をやっているのか。
バス氏は、中国の外貨準備に注目しているようだ。
中国の経常収支が赤字化し、外貨準備が取り崩されるというシナリオである。
人民元の先物やオプションの市場への参加が許されない中で、工夫を凝らしている様子が伺われる。

「いつか、世界は王様が裸であることを目にするだろう。
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最終的に中国の経済的活動の裁定を閉じるのは、中国が国内に保有する通貨と世界の通貨の間の為替レートだと考えている。
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それら為替レートが最も調整することになるだろう。」

バス氏のコメントは中国以外にも及んだ。
各地域の景気後退入りの時期を予想している。

  • 東南アジア: 2019年
  • 欧州: 2019年
  • 米国: 小さな後退が2020年

米市場については株は買っていないとし、主たる戦略を語っている。

米金利は2020年にゼロに戻ると予想する。
・・・債券をたくさんロングしている。


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